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2020年08月05日22:02

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電機大手、コロナ禍で苦戦 4〜6月期 ゲーム需要増でソフト売れたソニーには恩恵も

電機大手、コロナ禍で苦戦 4〜6月期 ゲーム需要増でソフト売れたソニーには恩恵も
毎日新聞 2020/08/05 20:45

 新型コロナウイルスの感染拡大が電機メーカーの経営を直撃している。第1四半期(4〜6月期)で打撃を受けた各社は通期での黒字を目指すが、足元では再び感染が拡大。コロナとの戦いは厳しいものとなりそうだ。

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 5日に出そろった電機大手7社の2020年4〜6月期連結決算のうち、シャープは自動車メーカーの生産縮小の影響で、車載向けの液晶ディスプレーなどが苦戦。営業利益は前年同期比37・8%減の90億円に落ち込んだ。パナソニックも自動車や航空機向けの機器が低迷、営業利益は93・3%減。最終(当期)損益は98億円の赤字に転落した。日立製作所や三菱電機も自動車関連の不振で営業利益が5〜6割減った。

 NECは20年3月期はテレワークに伴うパソコン販売が好調だったが、4〜6月期は需要が一巡し、102億円の営業赤字に転落。富士通は中小企業が設備投資を控えたため工場のシステム導入需要が落ち込んだ。スーパーコンピューター「富岳」の販売が寄与し、営業利益は6・5倍の大幅増益だった。

 コロナ特需の恩恵にあずかったのはソニーだ。製造業以外の分野が好調で、営業利益は1・1%減の安定した収益を確保。外出自粛でゲーム需要が増えたことで、ソフト販売などが伸びたためだ。ただ、半導体事業は新型コロナの影響でスマートフォン向け画像センサーが不調だった。

 コロナ禍の4〜6月期は各社とも苦戦を強いられたが、21年3月期の見通しは黒字を予想する。特に、巣ごもり需要を背景に白物家電が好調なシャープは、パソコンや医療機器向けの液晶ディスプレーの販売を強化することで営業利益を前期比55・4%増の820億円と見込む。野村勝明社長は5日の記者会見で「新たな生活様式をビジネスチャンスと捉える」と強気に語った。

 パナソニックも自動車関連市場について「欧米は影響が残るが、日本と中国で挽回したい」(梅田博和常務執行役員)と楽観する。しかし、インドなどで感染者が急拡大し、日本でも感染者が増えており、ソニーの十時裕樹最高財務責任者(CFO)は「スマホ市場の減速などコロナの影響は長引く。事業戦略の見直しを進めたい」と警戒感を示す。【杉山雄飛、加藤美穂子】

大手電機メーカーの2020年4〜6月期の営業損益と21年3月期の見通し

       営業損益       通期見通し

日立製作所  583(▲53.1)   3720(▲43.8)

ソニー    2283(▲1.1)   6200(▲26.7)

パナソニック 37(▲93.3)    1500(▲48.9)

三菱電機   202(▲63.2)   1200(▲53.8)

富士通    222(558)     2120(0.2)

NEC     ▲102(―)     1500(17.5)

シャープ   90(▲37.8)    820(55.4)

※単位は億円。カッコ内は前年同期比の増減率%。▲はマイナス
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