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2020年07月23日23:17

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朝比奈隆、カント、宇野功芳、ドストエフスキー

朝比奈隆、カント、宇野功芳、ドストエフスキー

朝比奈隆の言葉

「私の一生涯もこの人(ベートーヴェン)の前ではむなしいものだった」(倉敷にあるロダンのベートーヴェン像のよこで。)」
「指揮者たるものベートーヴェンの9つのシンフォニーくらいもににしないと」
「位負けって、言葉があるでしょう?あれなんですよ。ベートーヴェンは。」
「私にとって、ベートーヴェンは聖書、Bibleです。音楽全体といってもいいけど、ベートーヴェンだけは!」
「Greate Composer is so big mountein.but i have only small eyes.we must go running around(シカゴのインタビューに答えて。)
「ここまで音楽をやってきたんだから、もう一歩でも、半歩でも音楽に、いやベートーヴェンに近づきたいんです!」

自分にとって10代のクラシック音楽のアイドルは朝比奈隆(と宇野功芳)だった。
(宇野先生との書簡集がある。最後に大阪でお会いした時の写真もある。宇野さんについてはまた項を改めたい。)

話をもどすと、1996年に朝比奈がシカゴに飛んだ。
飛び立つ前に、尼崎のアルカイックホールでブル5を下ぶりした。
朝比奈のブル5は3回は聴いたが、そのすべてが名演だった。
とりわけ尼崎での、ワクワク感、会場全体の「シカゴ壮行会」という雰囲気が忘れられない。

***

高校でぐれた?時、図書館で岩波文庫をかたっぱしから読んだ。
その時にどうしても哲学書だけは、自分の地頭で理解できない、これは専門教育を受けないといけない、と思って哲学を志した。

***

朝比奈のひそみにならえば、「音楽のかみさま」、否、「哲学のかみさま」全部に仕えたい、と言いたいけど、カントの主要著作だけはどうしても自分のモノにしたい。
もう一歩でも、もう半歩でも、哲学に、カントに近づきたい。
カントを読み始めて、20年、いや日本語なら20年以上になる。
それでも未だにrunning go around kantしている。

朝比奈は、手垢のついた音楽をきらい、まっさらな気持ちでスコアに向き合いたいという気持ちから、ベートーヴェン、ブルックナーののスコアを何度も買いなおした。
純白の気持ちで、望みたいと、いつも述べていた。

僕もMiner PHBのKantは、何度買いなおしたか分からない。
新しく買ったKrVも新鮮だが、一杯書き込みのある最初のKrVはそれ以上に捨てられない。
まっさらな純白の気持ちで、カントと向き合っていた。

43歳、もうしばし、カントとともに、朝比奈とともに、ベートーヴェンとともに、哲学や音楽とともに歩んで行きたい。
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