「26度のお湯」とデマは「輸入品」

■26℃のお湯を飲めばウイルスは死ぬetc. コロナデマを拡散する人の正体は？
(日刊SPA！ - 07月21日 09:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=81&from=diary&id=6165655

やはりファクトチェックは必要。

この記事もファクトチェック不足。

調べたら、ごく単純な話だった。

一般に、エンベロープ付きのウイルスは熱に弱く、コロナも同様。かなり初期段階から、加熱による不活化のレポートは出ていて、摂氏80度で30秒以上、といった具体的数字も出ていた。

ところが、これを「華氏80度」と勘違いした人がいたようだ。
華氏80度を摂氏に換算すると26.7度。
「26〜27度のお湯でウイルスが死ぬ」と言うデマの誕生だ。

科学論文は国際単位系を使うから、華氏表記はあり得ない。
つまり、日常的に華氏の温度表記を使う国で生まれたデマなのである。

……で、華氏を使う習慣のない国で、怪しげな噂として広がった。


ちょっと調べればこの程度のことは、すぐ分かる。
調べようとしない、知ろうとしない、自分は正しいと信じてしまう、友達の話を信じてしまう、自分にとって都合のいい話に飛び付いてしまう……

そんな構造があることに注目したい。

「意識高い系」と言うより「先入観の強い人」は、要注意。本人は頑なに信じてしまうから、そういう人たちの言うことを吟味する習慣を身に付けることが、大切だ。

この期に及んで、メディアのせいにしたりどこかの国のせいにするような、ステレオタイプ思考な人なは、完全にアウトだ。そこまでファとチェックのできない人の発言は、信じるだけ馬鹿馬鹿しい。