飛行機が苦手な方は、落ちる事を心配されますが、
飛行機事故で死ぬ確率は一億一千万分の一なので、ほぼ死ぬ事はありえません。
にもかかわらず心配性の方は少し機体が揺れただけで、
どうしようもなく不安になってしまいますよね。
まさに【機体が不安に変わる】わけですね。
世の中にはそういう心配性の方っていますよね。
もっと楽しく人生を謳歌したいのに、
不安や心配が常に先に立ってしまって憂鬱な日々を送りがちな方です。
考え過ぎだという事は判ってるんですが、ついつい心配してしまって、
そういう自分に対して自己嫌悪になるという、負のループを繰り返してるわけですね。
手っ取り早く不安をなくす方法として有効なのが『人のせいにする事』ですね。
こう聞くと責任逃れの悪い事のように聞こえてしまいますが、そうではないんですね。
心配性の方というのは、常に不安を煽られて生きてきたという背景がありましてね。
例えば親や先生が子供に勉強をさせようとする時に取る方法としては二つあります。
一つは『勉強をすると、こういうメリットがあるよ』と勉強の有益性をアピールする方法ですね。
しかしこれは、なかなか効果が出辛いです。
ゲームに夢中になって勉強しない子供に
「タケシちゃん、ゲームを止めて一生懸命勉強すると、
将来いい会社に入れて、お金持ちになれるのよ〜」
「へえ〜。でもウチのパパはゲームしてなかったのに、三流商社で安月給で働いてるよね」
論破とはこの事でしてね。
ですから、もう一つの
『勉強しないと、ろくな大人にならないよ。人生がうまくいかないよ』と
不安を煽る方法が使われるわけです。
それで不安を煽られた子供が勉強をして良い点を取ったとしても、
『今回は良かったけど、これで調子に乗ったら、すぐに成績は下がるからね』と、
さらに不安を煽るわけです。
成長過程でこの繰り返しをされたら、それは心配性になって当たり前ですよね。
ですから『心配性は自分のせいではない』と思う事が大切ですね。
では実際に何をすれば不安はなくなるかという事ですが、
ある研究者が『不安の何%が実際に起きるか?』という調査を行ったんですね。
その結果、不安の八十五%は全く起きなかったんですね。
そして残りの十五%のうちの七十九%は、
自分の行動で解決できたという結果になったんですね。
つまり不安のうちの九十七%は基本的に起きないという事なんですね。
「不安のうちの九十七%は起きないんだってさ」
「残りの三%になったらどうしよう・・」
まあ、そう考えてしまうのが心配性なんでしょうけどね。
これを踏まえて、不安をなくすために有効な方法として『日記を書く事』ですね。
不安や心配事があったら、それを日記に書き、
後日それが本当に起きたかどうかチェックするわけですね。
人は【的中しなかった心配事】はすぐに忘れてしまいますが、
【ごくまれにある的中した心配事】はずっと覚えていて、
いつも起こってしまってるような錯覚に陥ってるわけです。
ですから日記で起きてない事を確認する事で、
『九十七%の不安は実際には起こらない』という事を、身をもって実感できるというわけです。
「そうか、心配事の九十七%は起こらないんだ・・
じゃあ僕がジュノンボーイのグランプリに選ばれて
芸能界デビューをさせられたらどうしようなんて不安は、持たなくていいんだね」
これは日記とか関係なく、絶対に起こらないでしょうけどね。
微笑亭さん太
ログインしてコメントを確認・投稿する