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2020年06月21日21:11

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2020-06-21 華府

 SNS上でよく、「コンビニが潰れた跡によくできる店」として「謎の中華料理店」というのがある。
 一体どこから資本が出ているのか知らないが、ともかく量が多くで価格が安くて、味は決して飛び抜けていないがそれなりのレベルという。屋号には「福」とか「龍」とか「誠」とかが使われる。
 店員は料理人を含め概ね中国人が多く、ただし大陸系は台湾かは言語を聞いてもわからない。
 今日行った店はそんな中でも屋号に上記のどの文字も使われていない、「華府」という。
以前はマンガ喫茶だったが、純粋な漫画喫茶であり今風のネット機器は置いていなかった。そのせいか潰れてしまいその後開店した。
 ただ、看板には四川料理を謳っており、自慢は担々麺のようである。食べログでは冒頭に書いたような中華として紹介されている。
 週末の昼食はだいたい子供らのリクエストでオサレなラーメン店だったりファミレスだったりマックだったり(マックの時、自分は単独行動としてインスタントラーメン等に走る。)するが、今日は珍しく自分に選択権が委ねられた。
 自分に任せると中華系かラーメン専門店になるぞ、と警告したのだが、それでも良いといったのは、父の日のために選択権を譲ってくれたのか。
 ともあれ、何処にするか悩んだ末、行ったことの無い「華府」を見つけ出していくことに。
 店に着いた13時頃はガラガラな店内だったが、我々が食事を終えるころは一杯となっていた。
 紙メニューの他に日替わり定食が白板に書かれており、これを見て、冒頭のような「謎中華」の店と知った。
 白板メニューには中華飯またはチャーハンと台湾ラーメン、もしくは野菜炒めやレバニラ炒めと白飯に台湾ラーメンに揚げ物1品、漬物で税込み700円という格安ランチメニュー、そして税込み980円で油淋鶏に台湾ラーメン、揚げ物といった「980円定食」が。
 勿論、単品で普通の中華料理がメニューに並んでいる。
 家族も迷っていたが、自分は「チャーハン+台湾ラーメン」の700円ランチ。台湾ラーメンは普通の醤油や塩のラーメンに取り換えられるので、辛いのが苦手な娘はそれにしてチャーハンとの700円ランチ、奥さんは中華飯と台湾ラーメンにした。
 で、出てきたのはやはり量がすごい。チャーハンと台湾ラーメンとどちらも一人前だ。「半チャンセット」などではない。「一チャンセット」である。
 こういうセットの場合、台湾ラーメンは辛いだけで余り美味しくない場合が多く、店によっては台湾ラーメンに載っている鶏ミンチが妙に生臭い場合があり、その生臭さが食欲を喪失させる場合が多い。そして不幸にも台湾ラーメンの最初の出会いがそういったラーメンだと、トラウマのようになり「台湾ラーメン嫌い」となってしまうのだが、この店は辛味は極端に抑えてあり、鶏ミンチも全く生臭くない。
 ただいチャーハンはやはりチープである。チャーシューの代わりにハム(しかも安売りされている丸いヤツ。薄切りで業務用スーパーで大量にパックされているようなの)と玉子、少々のネギのみ。当然、油はギットリである。
 だから台湾ラーメンをスープ替わりにして食べることになる。
 台湾ラーメンの麺は黄色くて細い縮れ麺。この地方でよくある安い麺だ。それなりに美味しく辛味が抑えられているので唇が腫れることもなくチャーハンのスープとしても使える。
 プラスされる揚げ物は期待を外し普通のコロッケ半分。ここはせめて唐揚げか春巻きにして欲しかったがそれは贅沢か。
 これに餃子を家族5人で3人前取って食べたこともあり、かなり満腹になってしまう。ただでさえ食が細い娘はチャーハンを持て余してしまったので家族で分担して完食。
 家族全員が満腹となった幸せが一食だった。
 この店の近くにラーメン二郎インスパイアの「がジロー」があり、謳い文句は「腹が減ったらココへ来い」だが、自分なら腹が減った時はこの「華府」へ来る。
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