お金を使うということについて

　私の場合、お金は楽しみを得ることに使うことが多い。いわゆる趣味に使うのである。その場合、満足感と金額とは比例しないことがよくある。50万円の155ｃｃトリシティより、17万円の125ｃｃのスクータの方が気に入ってよく乗っている。
　トリシティは前が二輪の三輪車で、重量が165ｋｇもあり、しかも前部の重心が高いので、少し傾けると急に重くなる。その重さは危険を感じるくらいだ。だから、そんなに普及しないのだろうと思う。こんな重いと女子はまず無理。
　話をお金に戻して、私は楽しみをお金で買うわけだが、よく考えてみればお金を使わないでも流体の数値実験ということが私に大きな喜び、苦しみを与えてくれている。ある意味、学問を学ぶことを通じて、大金を払って喜び、楽しみを買っていると同じことだろうと思う。（実際には専門書などに3万円ほどの出費がしたが、極めて少額である）
　今回、スクータに70万円ほど使ったが、3万円ほどの流体数値実験の研究の方がずっと大きな楽しみを与えてくれている。そういう意味では、私は大金持ちかもしれない。（楽しみ、喜びを毎日味わっているから）