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2020年06月11日11:28

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これからの農業

限界集落の農業って今後商売になると思う。

日本には限界集落が多い。大規模な土地を持った人は少なく、小さい田んぼが多いから個人資本として考えると限界集落に住む老人にとっては耕さないといけない不良債権。それを相続する人にとってもノウハウがなく、田植えなどは水を入れるなりしてからすぐ、もしくは2〜3日中にはやっておかないとダメな作業もあるのに天候に左右されるので、その日にちの予定が立てにくい。だから普通のサラリーマンだと有休があったとしても有休を使いにくい。しかも肥料や除草剤、トラクターなどの器具や維持費、燃料を考えると個人で家の田んぼなどやっても儲けにならない。

不良債権なのでお金を払ってでも他人に任せる人が割といる。実際俺の家にはコンバインが無いのでコンバインを持ってる人に頼んで稲刈りはしてもらう。

でも耕運機や田植え機を所有している人は多いし、コンバインや乾燥機を所有している人も高齢。探せば中古で手に入れられる。中古といっても安くはないけれど、銀行融資を受けられればそれは資産になる。もう田んぼやらないって人にとってはコンバインも乾燥機も邪魔な大きな鉄くず。

田舎に実家を持つ人間ならば、田んぼという資本、器具という資本がある。何より大きいのは近所と顔見知りという資本。余所者に田んぼは貸したくないけれど、君ならまあいいかという信用は立派な武器になると思う。自分自身に信用が無くても、あそこの息子さん、娘さん、お孫さんというのは、自分の家が代々守ってきた信用という資本だ。

近所の家をまとめて自分がしてあげようと言うと、先祖代々の土地を他人に任せられるかって人よりも、自分ちで食える分だけ都合してもらえるならお願いしますって人の方が多い。草刈りが不十分だとか、やった草刈りが虎狩りだったり、田植えの筋がジグザグになって、下手くそと罵られるかもしれないけれども、じゃあ自分でやったら?という殿様商売が成り立つ。小さい田んぼを集計して、総面積いくらと計上すれば大規模農家の申請も降りるので、行政の補助も付く。

大きい田んぼなら機械でやれば角が少ないから楽だけれども、小さい田んぼを複数であれば角が多くてしんどい。近所の田んぼは小さいのばかりだし、どこそこなら一つ一つの田んぼの面積が広いからできるか知らんけど、みたいな老人の戯言はよく聞く話ではある。その比較される田んぼも北海道の人からしたら小さい田んぼ。アメリカやロシアの穀倉地帯からすれば北海道すら小規模農家。

大量生産大量消費の時代の感覚で大資本が無ければお話しにならないという古い錯覚が老人にはある。今だとクラウドファンディングという手もある。老人以外はSNSの発達で顔も知らないけれど長い付き合いみたいな人もいるから、ネットで直販という農協に頼らなくても販売経路がある。6次産業が簡単になった。
よう説明せんけどやれという老人。言われたままに老人が買うことに胡坐をかく農協。ネットで農協を作れば日本全国の人間と安い肥料、効果の高い肥料、肥料を撒く時期、より効率的な方法の情報共有が可能になった。キチンとしたネット農協が厳しくても、SNSなどのグループを作れば簡易的な農協が作れる。
ネットの情報は記録媒体として簡単に残るので、去年どうやってたっけ?いくつ買ったっけ?飼料にいくら使ったっけ?といった情報が残っていくので無駄も省ける。

俺んちには田んぼが3つある。それぞれ小さい。でも3つの田んぼを全部耕しても集中すれば半日で済む。トラクターで耕せば基本的に座って耕すのでそんなに体力勝負でもない。老人が田んぼはしんどいと大げさに言うが、それは老人だから。肥料なんかの袋も10キロ〜30キロ程度。めちゃくちゃ重いものでもない。

俺んちの田んぼの収穫高は豊作だと20俵。現在一般的に流通するコメ袋の一番大きいやつが満タンで30キロ。つまり40袋位取れる。不作でも30袋は期待できる。おおよそ40袋弱。
昔は苗床作りからいろいろやったけれども、今は苗床が一つ500〜600円で買える。消費税を考えて600円として、今年は52個買った。田植えが終わって苗床を余らせてしまったけれどザクっと3万円。肥料等が10万円。稲刈りまでの雑費込みで原価15万円くらい?ネットで調べると米は一袋7000〜10000円ほど。35袋分収穫できたとして、それを一袋7000円の儲けとしたら、245000円。原価を引けばどんぶり勘定で10万円。

我が家で消費する米は年間で10袋もいかない。限界集落の老人たちもそんなに中学生みたいにモリモリ食べられない。

1件当たり10万円の収入という皮算用をすれば50件やれば年商500万円。みんな売らないけれど販売経路さえあれば藁も売れる。田植え時期と稲刈り時期は忙しくなるけれど、それ以外は割りと時間に余裕が持てる。

3つの田んぼを半日で出来る計算だと1日で5つの田んぼくらいできそうなんで、10日で50件。
通勤時間もいらないし、トイレに行きたくなったら立小便でもいいけど家に帰れば済む。上司もいない。上司的に上から言ってくる人に対しても嫌なら自分でやれって言える。休憩も自由に取れるし(年寄りはすぐに休憩タイムに入る)、自分のペースで仕事ができる。

播州地方は年間降水量が少ないので溜め池が多い。田んぼの水は基本的に溜め池で賄う。だから川の水と違って水を使い放題というわけにはいかないので水番というのがある。水が減ってる田んぼに水を入れたり、誰か勝手に水を使っていないかの見張り番でもある。水番は区長(自治会長)よりも強いと言われるのだけれども、まあ面倒くさいので基本的に誰もやりたくない。できればやりたくないのは区長とか消防団長とかもだけれども。とは言っても水番を制したら地元の最高権力者になれるかもしれないw

ちょっと話はズレるけど、自治会長や老人会長なんかは年齢的な順番が来たら勝手に男に押し付けられる役職。負担しかなく、うま味など無い。それを統計に入れて女性の役職等の社会進出は遅れているとか言うの腹が立つ。
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