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2020年06月09日00:01

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書物ひらさか、読みの国

よく【◯◯離れ】というのが言われますが、
日本人の本離れというのは、相変わらず歯止めがかからないようですね。
特に難解な文章、深い知識が必要となるような
重厚な本の売れ行きというのは下降線を辿っています。


そんな中、健闘を見せていると言えるのが【ライトノベル】というジャンルでして、
これは主に若者向けに書かれた文庫で、比較的安価なんですね。


特徴的なのは、いわゆる【萌え絵】のイラストレーションや挿絵を多用し、
登場人物のキャラクターイメージや世界観設定を予め固定化している事で、
ドラマやアニメの原作となる事も多いんですね。


活字よりも漫画に親しんできた世代がターゲットだけに、
文章自体が渦を巻いていたり、雷型に書かれていたり、
ページ全体のビジュアルも斬新だったりします。
大人が見たら完全に【印刷ミス】のカテゴリーに入ってしまうような文体が
ウケているというのですから、本に対する考え方も変わってきたんですね。


本が売れない時代ではありますが、
図書館で貸し出される本の数というのは増えてるんだそうですね。
日本図書館協会によると、公共図書館の貸出点数は、
館数が増えている事もあり増加傾向だそうですね。


ただ増えてはいるものの、
借りる人は住民の三〜四割で、しかも高齢者のに偏ってるようですね。
中には官能小説ばかり借りて、なかなか返さない人もいましてね。
「官能小説ばかり借りて、なかなか返さない人は変態ですか?」
「いえ、変態じゃなくて【延滞】です」


今、全国の色んな図書館で【夜の図書館】なる企画が行われてるそうですね。
これは本来の利用時間が終わり閉館した後、子供たちから預かったぬいぐるみが、
絵本を広げて見ている写真を撮ってプレゼントしたり、
演奏会やゲームを企画したりというもので、
子供たちの活字離れを防ぐのが主な目的のようですね。


どうせ【夜の図書館】と銘打つんだったら、大人にも楽しんでもらえるように、
飲み屋風の演出をしてみるのもいいんじゃないでしょうかね。


入っていくと美人司書の皆さんが出迎えてくれるわけですね。
「あら〜社長さん、お久しぶりですぅ。今日は何読まれますか?」
「じゃあ今日は、トルストイでも開けちゃおうかな」
「まあ、気前がいいですね。・・・【戦争と平和】お願いしま〜す!」
「おいおい、これはまた大長編だな。仕方ない、今夜は読み明かすぞ」
なんてな事を言いながら読書にふけるわけですね。


中にはちょっと悪質な図書館もあったりして、利用者が帰る段になって、
「ありがとうございます。こちら、よろしくお願い致します」
「・・・えっ?おい、短編集二冊で、感想文五万枚って何だよ!
こんなの、ぼったくりじゃないか!」
こんな図書館には行かないように、気をつけていただきたいですね。


微笑亭さん太
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