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2020年05月13日01:58

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今の高校生ボランティアに,多少助言できるとしたら…

■高校生のボランティア活動みんなは何をしてる? おすすめのボランティアは?
(スタディサプリ進路 - 05月13日 00:21)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=150&from=diary&id=6079755

「ボランティア」の本来の意味は,自ら進んで取り組むこと。
内申書に反映されるから,とか,先生の指導でやったとか,そういうのは,本当は,ちょっと違うんだな。

そして,ボランティアの内容。

「ボランティア」と言うと,どうしても社会貢献だと持ってしまう。
そこはまぁ,いいとしよう。
で,実際にやっているのが,地域の清掃とかゴミ拾い,ちょっと気の利いた人なら,病院ボランティア,障がい者支援,保護動物の世話,子供の交通安全指導,遊び指導と言った福祉系や教育系。
最近は災害時の被災地支援もあるが,危険度の高さや時間的な制約もあるので,高校生よりも上の年代が中心だ。

ボランティアには社会のニーズに合わせた支援活動もあるが,新規ニーズをボランティア活動で開拓することもある。どちらの場合でも,やはり基準は社会貢献。逆に言えば,社会にプラスになる何らかの働きかけを自発的に取り組むことであれば,もっと対象となるジャンルは広い。「ボランティアとはこういう業務をすることである」と,自分で決めてしまうのはもったいない。それに,ボランティアの内容によって,どの程度,価値に差があると言えるのか,考えてみても良いと思う。

ただ,ひとつ注意すべきは,その活動への取り組みの結果が社会的に役に立たない,ないしはマイナスであったり,特定の誰かの営利にボランティアワークを搾取されてしまう,いわゆる「ボラティア詐欺」である。
今の小中学校のボランティアとして浸透している活動で,明らかに「負の活動」(=やるだけ無駄,やったら社会的にマイナス)と言えるのは,たとえば,プルタブやペットボトルのキャップを集める活動や,池や河川,プールなどにEM菌を投げ込む活動など。これらの活動は,教員や地域の大人たちも騙されていることも多い。

こうした負の活動を避けるために,活動内容を見極めるよう,しっかり勉強してゆくことも大切なことだ。

さらに,出来れば自分の将来につながるようなことが出来ると,良いと思う。たとえば,病院ボランティアなどで,小児科病棟で入院している子供たちのサポートをすれば,将来的に教育関係,医療関係に進む際の,良い経験にもなるだろう。

私は学生時代から,自然解説(自然観察インタープリター)をボランティアでやっているが,今は生物系の仕事をしていて,いまだにボランティアで自然解説,科学教育活動に手を出している。そして,こども科学センターの科学教室の講師などを引き受ける際には,担当者と相談した上で,サブリーダーとして,かつて小学生向け科学教室を経験したOBの中高生や大学生を中心に,サブリーダー,サブ講師を付けてもらうようにしている。こちらも助かるし,OBの学生,生徒の子には,科学教育の面白さを体験してもらい,スキルアップと進路を考える材料にしてもらいたいと思っている。私も今は自然科学方面の専門職なので,若い人たちにノウハウを教えたり,面白さを知ってもらうことが,自分の分野の後継者づくりにも寄与できる。

こういう形で,こんなボランティアもある,と言うのは,この分野のボランティアがマイナーであまり認知されていないだけに,この分野に興味を持ち,将来の夢を持つ子には,ぜひ参加してもらいたいと思っている。
きっと,新しい世界が見えると思う。

ボランティアは,本人の意欲と活用次第なのだ。


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