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2020年05月08日18:43

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水溜まりに浮かぶ島

先日、こんな作品に出合いました。
フォト
三部けいさんの作品『水溜まりに浮かぶ島』(講談社)

幼い2人の兄妹(湊と渚)が
しばらく帰ってこない母親を待ちながら
アパートで暮らしていました。

ある日、母親が久しぶりに現れ、
2人を学校にまで迎えに来て、
急に遊園地に行こう・・・と言い出し、
3人で行くことに・・・

久しぶりに会った母親と兄妹は楽しいひと時を過ごし、
雨の降る中、最後に兄妹2人を観覧車に乗せると、
その後「さよなら」と残し、再び2人の前から姿を消すんです。

観覧車の中から母親を探す湊だったのですが、
突然、観覧車に雷が落ち、意識を取り戻した湊の前には
渚ではなく、知らない女性が倒れていたのです。

そしてガラスに映る自分が大人になっているのに気づき・・・

後で分かるのですが、
湊が入れ替わった男は強盗殺人犯で、
観覧車内に倒れていた女性は共謀犯・・・

まずはこの場から逃げ出し、
湊の体を追うのですが、
不審者と思われ近づくことができず・・・

強盗に入った事務所からも
警察からも追われることになりなるのですが・・・

・・・といった感じで始まる
入れ替わり系のサスペンス作品になっています。

三部さんの別の作品『僕だけがいない街』では
時間が戻るというタイムリープ能力を持つ男性が主人公だったのですが、
今回は入れ替わりを使ったサスペンスになっていて、
強盗殺人犯と入れ替わった湊、
その逆で湊と入れ替わった強盗殺人犯の
両方の視点で描かれており
このようなザッピングストーリーが好きなので
見事にハマってしまいました。

この作品・・・
母親がどこに行ってしまったのか・・・ってのも気になるのですが、
湊と強盗殺人犯の両方が頭が切れる人物で
お互いの行動を予測したりするので、
それ以上の先の展開を想像するだけで楽しくなるんです。

多分、年末の「このマンガがすごい」にランキングされるでしょう!

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