「学乳」頼みだった生乳消費

全農「（ラッシーを……作るのです……）」　全農の呼びかけが聞こえたのでラッシーを作ったら最高だった
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=6063422

生乳がだぶついている。
その主要な原因は，学校給食用途の出荷が途絶えたこと。
学校給食では，1食につき牛乳1本＝200mlが消費される。
年間給食実施日数が200日弱だから，小中学生は学校給食だけで，年間40l弱の牛乳を消費している。
一方，国民１人当たりの飲用乳消費量は，年間31kg(2017年)。

単純計算で，学校給食需要だけで，飲用の生乳は30万トン以上。

「バターやチーズにすればいいじゃないか」と言う意見も，しばしば出てくる。
でもそれは，農家の収入を減らすことになる。
飲用に使われる生乳はグレードが高く，買取価格も高い。
それを加工用の原料乳の価格で売らなければならなくなると，その差額分は丸々，酪農家の収入減となる。
しかも乳製品は輸入品と競争しなければならないので，むやみに高価での買い支えをすることも出来ない。

現在の日本の１人当たり飲用乳消費量は，アメリカの半分以下，イギリスの1/3以下。
EU，北米のどの国よりも消費量が少ない。
(しかもこの数字は，学校給食で牛乳を提供しているときの消費量だ)

せめて１日にコップ1杯,200mlは飲んで欲しい。
日本の酪農を支援するためにも，御自分の健康を維持するためにも，今，必要なこと。