mixiユーザー(id:6152701)

2020年04月17日20:36

39 view

毎日、誰かのことを思って手紙を書く

 学校の休校が続く中、同僚のIさんが実践している指導内容を聞き、いたく感心した。
Iさんには小学校に通う二人の子供がいる。学校は五月六日までの休校が決まっており、Iさんも自宅で毎日、子供と過ごしているという。
 学校からの課題もあるが、少量で、ほぼ午前中にはその日の分が終わってしまうという。そこでIさんは、残った時間を使って、子供二人に、毎日クラスメートの誰かに宛てて、手書きの手紙を書かせているのだそうだ。私はその話に、感動を覚えた。
 今の時世、誰かへ手書きの手紙を書いて送るということは、めっきり少なくなった。切手を出して送るよりも、インターネットやメールを使った方が、早くて安上がりだ。文面も、伝えたい内容だけを書けばよい。
 一方で手書きの手紙には、相手に伝えるための様々な気配りが必要だ。文字の大きさや行間の幅、口調や語彙に至るまで、きめ細かな配慮を伴う。そのような気遣いの中からこそ、真に相手を思いやる気持ちが養われてくるのではないだろうか。
 毎日、誰かのことを思って手紙を書く。Iさんは、「手紙の内容が他愛なくて、毎日切手代を捨てているようなものだ」と言っていたが、とんでもないと思う。
 そのような経験を持った子供は、きっとこれから、他人を気遣える優しい大人に成長していくに違いないと思った。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する