第27回【魔の王の少年】ゲームブックリプレイ

※ここから先はゲームブック【魔の王の少年】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

ぜろです。
前回、ものすごい勢いでダイジェスト城内攻略を終え、あっと言う間に魔女シャーメインとのラスボス戦に突入！
ところが目の前で3体に分身する魔女シャーメイン。
アタック03のノルスが沈んだこのシチュエーションを前に、ハルスの対処やいかに？！

【ハルス　技術点10（戦闘時12）　体力点13　運点12】


●アタック04-15　3人のシャーメイン

魔女は3分身中。そして魔女たちは言う。

「術士には知恵比べで勝て。餌には飛びつく。負かせば隙ができる」

魔女たちの話はこうだ。

・1人は本物。残りは偽物。
・3人は嘘つきか正直者のどちらか。
・正直者は本当のことしか言わない。嘘つきは嘘しか言わない。
・魔女と偽物は、反対の性質を持つ。魔女が嘘つきなら偽物は正直者。

そして、
1番目の魔女は青い瞳を潤ませる。「私が攻撃されても、私はあなたを殺さないわ」
2番目の魔女は赤い爪を噛む。「私の正面には嘘つきがいて、私の右は嘘つきよ。騙されないで」
3番目の魔女は左手で指輪を抜き取る。「私の左は正直者。私の右は嘘つきよ」

ここで、誰を攻撃するか。もしくは悪魔を召喚するかの選択肢がきた。
選択肢はこうだ。

・一番目の女の左隣
・二番目の女の右隣
・三番目の女の左隣

……やっぱり、なんだかよくわからない。

ふと思ったんだけど、こっちにはバグラーもいる。
バグラーに僕とは違う相手を攻撃してもらえば、確率は3分の2。
シャーメインにとってはかなり分の悪い賭けだと思う。

真面目に考えて正しい結論が導き出せる自信がなかったため、僕は悪魔を頼ることにした。

悪魔の名前が並ぶ中、聞き覚えがあるのは「アンドロマリウス」と「グリムフログ」だ。
グリムフログは確か呪いを解くやつだ。
アンドロマリウスは効果を忘れてしまった。試しに召喚してみよう。

僕はアンドロマリウスを召喚した。
説明によれば、これは対象が悪意を持っているかを知ることができる。
しかし鈴が必要で、まだ鈴を持っていないので使うことができないのだった。

じゃあ次だ！
僕はグリムフログを召喚した。召喚のため必要となる霊水は持っている。

「魔女にこの言葉の意味を身に染みて教える必要があるようです……“否”」

グリムフログの言葉に応じて、僕は霊水を魔女たちに振りかけた。
たちまち魔女のうち2人の姿はぐにゃぐにゃと変形し、正体を現した。

「坊や。見くびっていたわ。《解呪》まで操る魔術師とは」

結局魔女の謎かけにはまともに答えることなく、正体を見破ってしまった。


●アタック04-16　うちのメイドがウザすぎる！

変身が解け、姿を現したのはメイドの格好をした金髪の少女と、執事服のすらっとした男だ。
シャーメインの従者の2人だ。登場人物紹介によれば、名前はカイウスとランスロー。


「3人で一斉にかかるわよ」

魔女が指示を出している。
こっちにもバグラーがいる。3対2だ。

僕が誰を狙うかの選択だ。

ここで、前に入手した情報が役に立つ。
情報屋ゾランが言っていたことだ。具体的には第14回、アタック03-16だ。

「配下を2人とも倒すと魔女は1人を復活させるので、1人にしておくべき」

まず配下の1人を倒し、次に魔女を叩けということだ。
なら、メイド姿の女の子、カワユスからだ！
あれ、名前が違った。カイウスか。

カイウスの技術点は5、体力点は8。

決して強くはないが、ダメージを緩和する特殊なドレスの力でダメージは半減してしまう。
この戦闘中、シャーメインは電撃を放ってくる。サイコロ2つを振って技術点以下なら回避成功といういわゆる技術チェックが必要となるのだが、僕の技術点は12点あるので必ず回避は成功する。全く脅威になってない。
また、執事の相手はバグラーがしてくれるため、そちらも気にする必要がない。

時間だけは少しかかったものの、僕はノーダメージでカイウスを倒した。


●アタック04-17　シャーメインとの決着

さあ、次は魔女の番だ。

最後の魔女との戦闘。戦うか、悪魔召喚かの選択だ。
そりゃラスボス戦なら全力の悪魔召喚だよ。

居並ぶ悪魔たちのラインナップ。
あれ、でも見たところ、まともに召喚できそうなの、シャイターンしかないよ？

ならばシャイターンの召喚だ！

シャイターンは僕の戦闘力を強化してくれる。
技術点に2点加算、ダメージが倍に。そして受けるダメージが半分になる。
これは破格の効果だ。

シャーメインの技術点は10、体力点は14。

それに対し、僕の技術点は14にまで上がっている。

……あれ？

技術点4点差？

……と、いうことは……。

「一撃必殺！」

僕は魔女を、一刀のもとに斬り伏せた。


次回最終回。すべての準備を整え、開花の玉座に座るとき……


【ハルス　技術点10（戦闘時12）　体力点13→8　運点12】


■登場人物
ハルス　9歳の少年。アゼルに対抗するため、ソロモン城の玉座を目指す。
アゼル　自らを“影の王”と名乗り、王位の正統な後継者である僕の命を狙う。
スレイマン　世界に破壊をもたらすと言われる悪魔。風の精霊であり、あらゆる魔法を使いこなす。アゼルに従属している。
《友人》　僕の心に住む謎の存在。作中1回の助力が確約されている。
バグラー　巨漢の戦士だが僕より技術点は低い。僕の同行者。
シャーメイン　ソロモンの城を支配する魔女。
カイウス　シャーメインの従者のメイド。
ランスロー　シャーメインの従者の執事。

ゲームブックリプレイ【魔の王の少年】目次
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