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2020年04月13日09:26

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奇跡】浜崎あゆみと、俺が付き合うの巻ー中ー

フォト


グズオは、複雑な気持ちに、悩まされていた。

どこにでもいる高校3年生が、平成の歌姫と付き合う。しかも、歳の差あり。

今では完全に桜の言い伝えを信じている。

あゆはリハに戻り、忙しく走り回っていた。

俺だけが何もせず、ただ浮いていて、

迷惑をかけているようだった。

でも、あゆは言う。

あ「普段のあゆのお仕事の裏を、グズオには見せたくて。だから、ウロウロしてて。」

グズオは、あゆの指示通り、色々な人たちや、大掛かりな器材を見て回った。

グ「すごいね。これ全部あゆのプロデュース?」

あ「そうだよ。全部キッチリ自分でやりたく
て。」
グ「そうなんだね。あゆのライブは毎回ダイナミックだもんね。観に行ったことあるよ。」

あ「本当?ありがとう、グズオ。」

あゆは、近くで見れば見るほど可愛かった。

グズオは最高に幸せを感じていた。

グ「一生分の恋愛運を使い切ったな。」

グズオは、昼間は同級生にいじめられる生活をおくっていたのて、

あゆに運気を使い果たしたと思っていた。

あゆには様々な悩みを話した。

あゆは、何も言わずに聴いてくれた。

そして、グズオは今回のあゆのツアーに参加したいと思った。

お金がないのだが、福岡の1日目をおさえた。

あゆが、いちばん前の列のチケットを確保していてくれたのだ。

ヤフオクドームを埋めるほどの人数が、ここに集まるんだ。あゆを見にくるんだ。

俺の彼女を。

なんとも言い難い優越感で、グズオはドームを出て大声で叫んだ。

グ「あゆは俺の彼女だーーーーーっexclamation

?「あれ?お前ここに来てたの?」

誰かと思えば、ヒロナリとアヤナちゃんが、不思議そうにグズオを見ていた。

グ「あ、あぁ、海が恋しくなってね。」

ヒ「なんだよ、だったら俺らと一緒に来たらよかったのに。」

グ「俺は気まぐれだからさ。急に来たくなったんだよ。」

ヒ「そうかい、そうかい。前も言ったけど、
お前最近明るくないか?何かあったのか?」

グ「え?別に何もないよ。もともと明るかったんだよ。それが最近見えてきただけさ。」

ヒロナリとアヤナは、海辺へ向かって行った。

グズオは恥ずかしそうにヤフオクドームに入って行った。

グズオが案内された部屋には様々なケータリングのお料理が並んでいた。

さっそくハンバーグから行くグズオ。

グ「おぉ、チーズ入ってる。ナイス・ハンバーグexclamation

あ「美味しいでしょ?お店もあゆが決めたんだよ。たくさん食べてね。」

グ「あゆ。。いつも俺に観たことない景色を見せてくれるね。俺は何もしてあげられない。」

あ「そんな事、気にしないでよ。それより、ライブ楽しんで帰って。あゆは福岡生まれだから
いつも福岡には力が入るんだ。」

グ「なんて素敵な女性なんだexclamation
俺は今幸せだよexclamation

あ「ありがとうね。今日だったらライブ後の夜会えるよ。

また夜に会う?」

グ「う、うん。でもあゆ、忙しくない?」

あ「時間は、作り出すものだから大丈夫。
デートしよう。」

グズオのテンションはMAXに到達した。

ついに浜崎あゆみと、デートだexclamation

誰にも言えないのが辛いけど、あゆと最大限に楽しもうと思った。

。。。。夕方。。。。

ライブに入るお客さんが並び始めた。

グッズの販売コーナーに並んでいる。

様々なグッズが売れまくっていた。

グズオも並んでタオルを買った。

席は一番前。めっちゃ目が合う距離。

すげぇ。

あゆのライブ、すげぇ。

こんなにも人が集まるものなのか?

関連する経済効果は計り知れない。

お客さんがグッズを買い終わり、

席に移動する。

グズオも決められた一番前の席につく。

さっきまでいっしよにいた、あゆ。

真っ暗なステージに音楽が響きわたる。

歓声の嵐。

ライトがつき、あゆが出て来る。

グ「おぉぉあexclamation本物の浜崎あゆみだexclamation

様々な名曲がヤフオクドームに鳴り響く。

グズオの好きな客ばかり。

あ「みんな一緒に歌ってーexclamation

あゆに煽られて、観客は歌い出す。

踊りも完璧。着てる服もゴージャス。

あゆがすごければすごいほど、自分の無力感を強く感じる。

でも、あゆは俺を好きでいてくれる。

一番前で見るあゆが、一番遠く感じた。

やっぱり俺には釣り合わないのかな。

その後も、あゆは名曲のオンパレードを披露した。みんなが知っている曲ばかり。

ライブの最中、あゆは何度も俺を見た。

完全に目があっていた。

アンコールも終わり、お客さんがゾロゾロ帰りだす。

俺は帰らずスタッフルームに忍んで入る。

そこには疲れ切って横になったあゆがいた。

グ「あゆ、おつかれ様です。最高のライブだったよ。あゆの本気が伝わって来た。」

あ「そう?良かった。ありがとうグズオ。」

グ「あのぉ、1つ聞きたいんだけど。」

あ「うん。言ってみて。」

グ「俺では、あゆと釣り合わないんじゃないかって思ってしまって。こんな俺でいいのかなって。。」

あ「そんな事気にしないでよ。あゆは自分で選んだんだから。グズオの人生これからが大事でしょ?」

グ「そうなんだけど、芸能界だけでもイケメンもたくさんいるのに、なんで普通の俺なの?」

あ「あゆはね、ルックスだけでは決めないの。

それに桜の木の下で、すごく純粋な気持ちになれたの。
だから、グズオも自分に自信を持って。まだまだこれからが頑張りところでしょ?」

グ「まぁ、そうだね。じゃあ本当に俺の事を好きなんだね?」

あ「うん。愛情表現が苦手だけど、心では強く思ってる。だから気持ちを歌詞にするんだよ。」

あゆの曲は全てあゆが作詞していた。

グズオは自分を磨こうと強く思った。

。。。。福岡のライブ2日目。。。。

この日もあゆは、前列チケットを取っておいてくれた。
昨日のテンションが未だ覚めやらぬ中、

トドメの、福岡ラストライブ。

1日目よりもお客さんたちの熱気が伝わってくる。

いつものように真っ暗になり、音楽だけが聴こえてくる。

そしてついにライトアップされ、浜崎あゆみがパワフルに歌い出した。

グ「あゆの曲は盛り上がれるね。」

グズオは、大声で叫んだり、踊ったりして、
あゆの彼氏だとは言えない悔しさを紛らわした。。。。

あっという間にライブは終わった。

興奮が冷めないカップルや、高齢者の方、

バラバラの年齢層だった。

今日もスタッフルームにお呼ばれし、
さりげなくスタッフルームに入った。

そこにはまた疲れ切って横になっているあゆを見つけた。

あ「あ、お疲れ様、グズオ。楽しかった?」

グ「うん、熱気がすごかったよexclamation
まだテンション高い。」

あ「そうなんだね。今から少し出かけない?」

グ「すごい体力だね。ライブ後だよ?」

あ「トレーニングしてるからね。食事だったら大丈夫。いい?」

グ「俺はいいけど。。なんというか、その。。」

あ「お金がないんでしょ?大丈夫だよ、あゆが払うからさ。行こう。」

あゆは資産いくら持ってんだろうか。
興味が湧いた。けど、聞けない。

着いたのは、大人のバー。

あゆはここでお酒を浴びるほど飲むという。

俺は高校生。バーに来ても何も頼めないよ。

グ「俺はお酒がダメだから、何を頼まばいいの?」

あ「あぁ、グズオはね、お菓子頼んで。
おつまみにもなるし。そして、烏龍茶ね。」

適当にお菓子を頼む。烏龍茶も。

あ「さぁさぁ、今日もお疲れ様でしたexclamation
カンパーーーイexclamation

全「カンパーーーイexclamation

お酒の匂いが我慢できない。

グズオは、みんなとは距離を取り、烏龍茶を飲んでいた。

あ「グズオ、何離れたところで飲んでんの?
お話ししようよ。」

グ「あ、うん。お酒の匂いが苦手で。」

あ「そっかあ。高校生だもんね。
もう帰らないとね。」

グ「ねぇ、あゆ?」

あ「何?グズオ。」

グ「人って、変われるのかなぁ?」

あ「。。。うん。変われるよ。なりたい自分になっていいんだよ。
あゆもデビューの頃は、自分に自信がなくて、社会が怖かった。

それでも仕事はしないといけなかったので、
仕事を選ばずに、なんでもやったよ。
そしたら歌手になる話が出て、

気付いたら今になってた。

周りは大成功って言ってくれるけど、
あゆはそう思ってない。

まだまだこれからだと思ってるよ。

変わりたければ、環境を変える事かな。

今まで付き合ったことのないタイプの友達を作ったり、引っ越ししたり。

グズオはまだまだ若いから、なんでもチャレンジすれば良いんじゃない?」

グズオはあゆの芯の部分に触れた気がした。

俺でも変われるだろうか。

あゆと同じ環境にいれば、変われるんじゃないだろうか。

交際を超えて、弟子になればあゆの信念をゲット出来る。

グ「あのさぁ、あゆ。」

あ「何?グズオ。」

グ「俺に、あゆの成功哲学を教えてくださいexclamation弟子にでもなんでもなるのでお願いしますexclamation

あ「弟子?グズオ。今の交際関係で、十分あゆの思考回路をコピーできるよ。だから、
別れる事なんか言わないでね。」

グ「そ、そうなんだけど、どうやったらあゆみたいに成功出来るのかなぁって思うよ。」

あ「あゆは運が良かっただけだよ。好きな事に打ち込んだだけだよ。前だけを見てね。

グズオにも、分かる日が来るよ。だから今は、

あゆの近くにいてね。」

あゆはバーでスタッフと騒ぎ、また明日からのハードスケジュールに備えた。

グズオは実家へ自転車で帰った。。。

。。。グズオは、部屋で横になり天井を見つめていた。

グ「はぁ。いつか分かるかぁ。凡人の俺には分からないよきっと。。」

部屋でもあゆのCDを聴く。

グ「このCDで歌ってるのが俺の彼女だからな。テンションが上がるなぁ。
ポスターまで貼ってる。」

グズオは、自分の置かれている立場に、

改めて感謝した。

グ「あゆが彼女。あゆが彼女。あゆが彼女。」

夢なんかではない。全ては現実で起きている出来事。

ここでもグズオは、弱気になり、

あゆに自分は釣り合わないと思ってしまう。

グ「俺だって堂々と、あゆを抱きしめたいよ。
どうしてもコンプレックスが邪魔をするんだ。

あの時は勢いがあったから告白できた。

でも、日が経つにつれて、あゆの凄さを目の当たりにして、俺には対応出来ない方なんだって思った。

やっぱりこの思いを正直に言って別れるか?

いや、こんな一生に一度のチャンスを掴むか?

俺はどうしたいんだexclamation

混乱するグズオ。

グ「こんな時は、気分転換のために自転車で桜の木の下まで飛ばすか。」

あゆとの思い出の場所に自転車を停車。

ここに来ると、あの告白した日が思い起こされる。
グ「そうだ。俺は大好きだったからあゆに告白したんだ。成功がどうとか関係なかった。

ただあゆが大好きだったんだ。

俺はどうかしてた。そうだ。俺はあゆとは別れない。一緒に行動して、あゆの信念から盗めるものは盗もう。

別れる必要なんて、どこにもない。」

桜の木の下で冷静になったグズオ。

告白時のあゆも、あり得ないくらい美しかった事を思い出した。

グ「あゆが俺を認めてくれただけで、将来何かで成功するかもしれない。今はあゆとの熱々交際を続けよう。もう、吹っ切れた。」

そう言うとグズオは、あゆに電話をかけた。

あ「もしもし、グズオ?」

グ「うん。そうだよ。あゆに伝えたいことがあって。」

あ「え?伝えたいこと?何?」

グ「俺は、あゆの彼氏だと言うことに誇りを持つよ。お互いの立場は関係ない。
ますます深い会話でもして、仲を深めよう。」

あ「お、なんか印象が変わったね。
たくましくなったかな?」

グ「うん。あゆのおかげだよ。変わるって決めたんだ。だから、あゆ。
明日はハードスケジュールだと思うんだけど、
ショートケーキが美味しいお店があるんだよ。

飲んだ後のシメって事で、一緒に行かない?」

あ「グズオからのお誘いなんて、初めてじゃない?本当に変わろうとしてるのね。」

グ「うん。至らないところだらけだけど、
気づいたところから変えていくんだ。」

あ「。。分かりました。グズオさんにお任せします。」

グ「じゃあヤフオクドームのスタッフルーム入り口の中にいてよ。着いたら電話する。」

あ「はぁーい。気をつけて来てね。」

いつもより自転車を飛ばしてヤフオクドームまで。

。。。着。。。

グ「はぁっ、はぁっ、はぁっ。着いた。
あゆに電話だ。」

あ「はぁーい、あゆです。」

ドームの裏口から静かにあゆが来る。

グ「ここからは、そう遠くないから、
歩いて行こう。おいでよ、あゆ。」

グズオから、あゆの手を握った。

あゆはマスクとグラサンをして逆に派手だったか気づかれなかった。

。。。。ケーキ屋さん着。。。。

あ「わぁっ、美味しそうなケーキがいっぱいあるexclamationたくさん食べたいexclamation

グ「明日に差し支えないように少なめにね。」

あ「うんっ。でも選びきれないよぉ。」

グ「じゃあこのお店のオススメ、
ストロベリーショートケーキ食べる?」

あ「あ、うん。それがいいわexclamation

2人はどこからどう見ても、よくいる仲良しカップルだった。
まさか浜崎あゆみが来ているとは誰も気づかないだろう。

あ「あぁ美味しかった。サイコー。」

グ「じゃあ次の場所へ行こう。次で終わりだから。」

あ「どこにいくの?すぐ終わる?」

グ「うん。少しだけ俺に時間をちょうだい。」

あ「本当に人が変わったね。いいけど。」

海辺の観覧車の場所へ行く。

グ「あゆは、高いところ苦手?」

あ「こわいけど、グズオがいるから大丈夫。」

グ「よし。じゃあ乗ろう。」

誰もいない場所、2人で観覧車へ。

2人が向かい合って座る。

グ「俺も本当は高いところ苦手なんだよ。
でももう決めたんだ。

あゆを守れる男になろうって。こう言う小さい事からコツコツと積み重ねれば、大きな自信になると思うから。」

あ「本当に急激に変わったね。あゆは嬉しいよ。だから、言ったでしょ?一緒にいるだけで習慣って変わるの。」

グズオは、急激な自分の変化に追いつけずにいた。人ってこんなにも大きな動機があれば変わるのか。
あゆをそれだけ強く想っているのか。

グ「そっかぁ。じゃあ俺は、変われたんだね。ありがとう、あゆ。」

あ「あゆは何もしてないよ。グズオが自分から変わったんだよ。あゆの直感は当たってたね。」

グズオは、戸惑いながらも受け入れようとした。

観覧車が一番高い位置に来た時、

グズオはあゆに、キスをした。

グ「ごめん、あゆ。今はこれしか出来なくて。」

あ「ありがとう。嬉しいよ。グズオ。
ずっと一緒にいようね。」

観覧車の中では、あゆは素の女性だった。

仕事の話などは全くせず、グズオとの思い出話
に花を咲かせた。

全ては高校のサプライズライブから始まった。

もう別れようなんて思わない。

俺は進化しているんだ。堂々としていよう。

昼間のイジメも、いつのまにか無くなった。

俺が劇的に変わったからだ。

自分でも追いついてない進化。

この進化はあゆに受け入れてもらえれば、
それでいい。周りの目は特に気にならなかった。

嫌な過去の思い出も、あゆといれば、

全部吹き飛んだ。

俺の人生は180度変わったのだ。

何も恐れる事はない。

ずっと一緒にあゆといれればいい。

未来は安泰だexclamation

グズオは明るい未来を手にした気持ちになり、

まさに有頂天だった。

人は、有頂天な時に、罠にはまったりする。

2人の関係を脅かす出来事が、起きようとしていた。。。。

はい、中・終了。下でお会いしましょう(*≧∀≦*)





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