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2020年04月11日19:29

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異人たちとの夏・・・

 昨日、映画監督の大林宣彦さんが亡くなったとのニュースがありました。
 ご存知の方も多いと思いますが、
 大林さんは広島県尾道市の出身で、
 3000本を超えるコマーシャルを手がけ、「CM界の巨匠」と呼ばれました。
 調べてみたら、日本で初めてハリウッドスターを起用し、
 チャールズ・ブロンソンの「マンダム」、
 ラッタッタのかけ声で話題を呼んだ「ホンダ・ロードパル」のソフィア・ローレン、
 「カネカ・フォンテーヌ」、「ラックス化粧品」のカトリーヌ・ドヌーヴなど、
 多くの外国人の有名な俳優でCMを撮っていますし、
 日本の俳優でも、山口百恵・三浦友和コンビの「グリコアーモンドチョコレート」、
 高峰三枝子・上原謙の「国鉄フルムーン」、山村聰の「トヨタ・クラウン」、
 若尾文子の「ナショナル浄水器」など、今でも覚えているCMを制作しています。

 映画監督に転身してから、
 ふるさとの尾道市で撮影した「転校生」、「時をかける少女」、「さびしんぼう」の
 所謂「尾道三部作」で人気を集めました。

 僕は、大林監督の映画をそれほど観た訳ではありません。
 尾道三部作でも、「さびしんぼう」は観ていません。
 そうした中で、一番印象に残っているのが、
 タイトルにした「異人たちとの夏」です。
 僕は、亡くなった人と生きている人の交流を描いた物語や映画が好きです。
 映画では、ケビン・コスナーが主演した「フィールドオブドリームス」と、
 この「異人たちとの夏」をよく例に上げます。

 「異人たちとの夏」は、ご記憶の方も多いかと思いますが、
 山田太一さんの小説を1988年に映画化したものです。
 風間杜夫さんが主人公を演じ、12歳で死別した両親を、
 片岡鶴太郎さんと秋吉久美子さんが演じていました。
 風間さんが、ふとしたきっかけで、死んだ両親と再会する話で、
 浅草の下町の庶民の生活がよく描かれていて、良い映画だと思いました。
 風間杜夫さんの恋人役を名取裕子さんが演じていましたが、
 この恋人も異界の人で、やがて突然妖怪に変身します。
 このシーンを観て、いかにも大林監督だと感じたのをよく覚えています。
 「異人たちとの夏」のあらすじや予告編は下記で見られます。
 興味のある方は、ご覧になって下さい。
 https://eiga-watch.com/ijintachitononatsu/

 ともかく、大林監督は若者たちの情感をみずみずしく描くと共に、
 華麗で独特な映像使いから「映像の魔術師」とも呼ばれ、
 日本映画の一つの時代を作った事は間違いないと思います。

 大林さんの事を調べていて、よくまとまったブログを見つけました。
 個人の方が書かれているようですが、
 懐かしい映像なども見られますので、宜しければご覧ください。
 https://isscurrent.com/oobayasinobuhiko_sikyosyousai


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