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2020年04月11日12:21

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数字の読めない人にちゃんと説明してください

■世界の死者、10万人超す 「致死率インフルの10倍」
(朝日新聞デジタル - 04月11日 07:08)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6042961

あ〜あ,こんな記事出すから,また,数字がまともに読めない人たちが勝手な理屈付けて騒いでいる。

こういう書き方をすると,数字だけが独り歩きし,何らかのバイアスの掛かった人たちが,その数字だけを見て自分の都合のいいように解釈して誹謗中傷のネタに使う。

死亡率については,さまざまな条件により結果が変わる。
予防法や発症時の対処法が良く分かってきて,標準治療体系が整い,受け入れ機関の容量や習熟度が上がれば,死亡率はどんどん下がる。

なにがなんでも検査せい,と言う人が居るが,無駄な検査を避け,医療崩壊を抑制するためには,まず,医師等によるスクリーニングによって検査対象を絞り込む必要が,現在の医療体制では必須だ。これにより,検査コストや検査のバックオーダーの大幅な無駄を抑制し,必要な人に必要な治療が迅速に受けられる体制を維持しなければならない。そのための,[専門家である]医師の問診スキルなのである。医師の問診スキルよりも検査のほうを重視したい人が,医療機関で,その「信用ならない医者」の世話になると言う,なんとも身勝手な理屈を展開してくれている。

医療崩壊を招いた地域で死亡率が上がるのは当然。
現在の検査法では,100%正しく診断できていないので,むやみに検査を増やせば増やすほど,誤診による誤った医療が増える。
それぞれの国や地域によって,検査体制,医療体制,行政の対応,衛生環境,住民の考え方,デマ,風評,思い込み,生活習慣,宗教や思想信条,人々の遺伝的な特性や既往歴など,さまざまな条件が,感染率,死亡率に影響してゆく。

その中で最適化を求めてゆくのが,感染症対策。

数字だけ見てギャーギャー騒いだり,勝手な持論を振り回して誰かを批判したり誹謗中傷たりして喜んでいる連中に惑わされていては,正しい感染症対策からどんどん遠ざかる。

インフルエンザの事例。
鳥型H5N1のヒト感染が出たとき,初発例は香港,その7年後に,インドネシアで感染例が数百人出たときは,死亡率60%と発表されたが,翌年,エジプトで感染例が多数出た際の死亡率はゼロ,日本では感染者数ゼロ。
これは,感染経路の問題(日本は精肉流通なので感染経路が遮断出来ていた),衛生環境やヒトの遺伝的な問題(特に家族集積性),医療体制(国によっては,重症になって病院に担ぎ込まれた事例が分母なので,当然,死亡率が高い),といった,さまざまな要因で大きく数字が変わった。
H7N9は事実上,中国でしかヒト感染例が大きな問題にならなかった。
「アジアかぜ」「香港かぜ」なども,流行時期や地域など,分母の取り方によっては,毎年の「季節性インフルエンザ」の10倍ぐらいの死亡率が発表されている。
2009年のH1N1も,当初は数%の死亡率と言われたが,各地に感染が拡大し,対処法が見えてきた段階では,(公表値では)大幅に死亡率を下げている。

現在のコロナも,正しく理解し,正しく感染防御が出来て,万が一,感染してしまった時の正しい対処法が出来る人が増えれば,死亡率がぐんと下がることが予想される。

だからこそ,噂でバタバタ動いたり,好き勝手にギャーギャー批判する人は,死亡率抑制の妨げになるので,そう言う人達に惑わされず,耳を貸さないことが,極めて重要だ。


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