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2020年03月29日22:01

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第1回【魔の王の少年】ゲームブックリプレイ

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※ここから先はゲームブック【魔の王の少年】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

ぜろです。
今回はボリューム的に重めの作品をガッツリとプレイしますよ!
そうです。清水龍之介著、【魔の王の少年】です。
総パラグラフ数622!
悪魔召喚シリーズ四部作の第1作にあたります。ちなみに第2作【魔の国の王女】は出ておりますが、続きはまだ出ておりません。
先日、2019年のラインナップで第3巻執筆のニュースが流れましたね。このタイミングでそれは非常に嬉しい!


●作品紹介

それでは、まずは背表紙にある作品の紹介から見ていきましょう。

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渦巻く運命に翻弄され、少年は森へと駆ける。
頭に響く声がする。「我が名を唱えよ、王よ」と。
失われた記憶が、はじけるように流れ込んで来る。
口から漏れるその名こそ、この世に悪魔を呼ぶ呪文。
そして、運命に翻弄される者であったあなたが、運命を紡ぐ者となるために必要な第一歩だった。
悪魔召喚シリーズ第1作、ゲームブックシリーズ第8弾!

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悪魔召喚シリーズと銘打たれた本作は、48の悪魔を召喚して使いこなすことができます。
別冊「悪魔召喚の書」に48の悪魔の詳細が載っています。冒険を始める前に覚え、冒険中は開いてはいけないという【ソーサリー】方式です。48という悪魔の数も【ソーサリー】の呪文の数に揃えており、熱烈なオマージュを感じますね。

もうこれだけで期待大なこの作品。
さらに加えて主人公は弱冠9歳の少年なのです。
年齢的におそらく肉体派ではありえないので、より悪魔の召喚を駆使しなければならない自然なシチュエーションです。
いったいどのような物語が展開されるのか、興味は尽きません。
事前準備やプロローグにあたる部分もボリュームたっぷりで、登場人物紹介まで載っているという力の入りようです。


●キャラクター作成

ストーリーはゲーム開始時に紹介するとして、まずはキャラクターの作成およびルールの確認からいきましょう。

ステイタスはFF方式。技術点、体力点、運点を決めて挑みます。
ただし技術点は、通常のサイコロ1個+6ではなく、サイコロ1個+4で決めます。
若干弱いのは、主人公が9歳の少年であることと、【ソーサリー】の魔術師プレイを意識しているためでしょう。

ここでステイタスを決めておきます。
名前は、【殉教者の試練】でニルスまで使いましたので、順番で……ヌルス!
記念すべき最初の挑戦者にしてはあんまりな名前ですね。ぬるっと出てきますね。

そしてステイタスは……こうです!

【ヌルス 技術点5 体力点18 運点9】

ぎ……技術点……5点……。さ、さいってえ……。

やっぱり魔術師タイプは技術点が厳しいですね。とてもやっていける気がしないよパトラッシュ。
これは最初から、悪魔召喚にかなり頼らなければいけなさそうです。望むところだ!


●ルールの確認

ルールを読み進めると、この作品独自の記述がいくつか目に入ります。
まずはゲームオーバーになった時は13に進むこと、とあります。
グレイルクエスト(旧ドラゴンファンタジー)の死の14番のイメージですね。
そこにある悪魔が待ち受けているそうです。再挑戦についての記述があるのでしょう。

戦闘に面白い記述がありました。
クリティカルです。
自分の攻撃のサイコロで12が出たらクリティカルし、相手のサイコロを振る必要なく攻撃が成功します。
しかもこのクリティカル値、敵の技術点を1点上回るごとに1点ずつ下がっていくとあります。戦闘のルールなんて同じなんだからと読み飛ばさないでよかった。
なお、味方有利の法則により、敵側にはクリティカルはないとのこと。これもうれしい。

また、技術点が相手より4点以上うわまわっていれば、体力点2点を失うかわりに勝利したことにする「一撃必殺」というルールも盛り込んでいます。
技術点差が4点というと、私の場合、技術点1点の相手にしか適用されません。そんな技術点の相手にはお目にかかったことはありませんし、それだったら時間をかけて丁寧に戦えば良いことなので、多分使うことはないでしょう。クリティカルのルールに則れば、技術点4点差なら、サイコロ2個で8が出ればクリティカルしちゃうわけですしね。

そして最も気になるルールとして「世界の中心―《友人》―」があります。
この《友人》は、私の心の中に住んでおり、選択肢により作品中で1回だけ助力を得ることができるようです。または1回だけ好きなときに世界の中心を訪れて、手助けを得ることができるとのことです。
【ソーサリー】に登場する、作品に1回の助力を得られる女神リーブラに相当する存在ですね。

さあ、それでは次回は「悪魔召喚の書」を見てみましょう。


■登場人物
ヌルス 残念な名前の9歳の少年。非力なかわりに悪魔召喚の力を駆使して活躍する予定。
《友人》 ヌルスの心に住む謎の存在。作中1回の助力が確約されている。

ゲームブックリプレイ【魔の王の少年】目次
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