■26歳朝乃山、大関昇進へ 4場所連続で2桁勝利
(朝日新聞デジタル - 03月22日 18:18)
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無観客で開催された大相撲三月場所は横綱白鵬が44回目、歴代3番目の高齢(場所中に35歳)での優勝を決めましたが、表彰式中、結び前の大関貴景勝戦を押し倒しで制した関脇朝乃山について、協会の審判部が大関昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(第61代横綱北勝海)に要請して了承されたという第一報がNHKの中継中にあり、事実上の大関昇進が決まる運びとなったとか。25日(水曜日)の理事会を経て正式に決まる見通しですが、今場所は横綱鶴竜の下手投げに屈した昨日の段階で「三役で直近3場所を33勝」とされる昇進の目安に届かないことが確定し、昨日まで10番は挙げていても両横綱に敗れており、今日の千秋楽に行われた三賞選考委員会でも候補に挙がることはなく、今日の取組で7勝7敗だった大関貴景勝との割が組まれても「勝てば敢闘賞または技能賞」などといった条件つき受賞にもならなかったことで、これで場所後の大関昇進は消えたと思っていました。
こうした中、朝乃山は結び前の一番で大関貴景勝が突いて来るも左を取って攻め続けて押し倒しで退けて11勝4敗とし、昨年十一月場所(新小結)で11勝、今年の一月場所(新関脇)で10勝、今場所で11勝と3場所合計32勝13敗となった訳で、NHKのテレビ正面解説の第52代横綱北の富士が「大関に勝ったことで昇進させてやっても良いのでは」と昇進を積極的に支持する立場を示しており、昨年五月場所で初優勝(12勝3敗)し、昨年の九月場所から4場所連続で2桁勝利を挙げるほどに急速に安定感を見せていることへの評価は高かったようで、3場所合計33勝に1番及ばないながらも臨時理事会招集となった次第。「割崩し」をせずに千秋楽の取組を順当に7勝7敗で勝ち越しを賭ける貴景勝と当てた審判部の意図が「勝てば大関に勝った実績が残る」ことで昇進への道を少しでも残すことにあったと考えることはできましたが、いくら「横綱大関」という異例の番付を早く解消したい、日本人(富山県出身)力士たる朝乃山に名実ともに新しい看板力士になって欲しいという"強い期待"があるとは言え、現状で昇進させるのは"時期尚早"ではないかと、率直に思いますね。
両横綱が休場する中の昨年の五月場所で、西前頭8枚目の番付で突然変異のように優勝してからちょうど1年(6場所)、二桁勝つことはあっても続かずに前頭中位にとどまっており、最高位が前頭5枚目だった優勝当時の朝乃山は「一発屋」に甘んじるのだろうと思っていましたが、翌九月場所こそ7勝8敗で負け越したものの実力を急速に付け、その後のあの優勝がフロックではないことを示した恰好でしたが、師匠の高砂親方(元大関朝潮)はNHKの解説や日刊スポーツのコラムで弟子たる朝乃山に様々苦言を呈し続けていましたね。確かに、三役昇進から続けて二桁に乗せるほどに実力は付き、今場所は大栄翔や遠藤といった合口の良くない力士に勝った一番もありましたが、12番に乗せたのは優勝の場所のみであり、大関に昇進するにはもう少ししっかりした成績が必要ではないかと思います。
新三役から所要3場所での大関昇進は平成12年七月場所の雅山(現在の二子山親方)以来だそうですが、昇進が早すぎたことが災いしたか大関では安定した成績が挙げられずに在位8場所で陥落。また、直近三役3場所32勝は稀勢の里(後に第72代横綱、現在は荒磯親方)、豪栄道(現在は武隈親方)に続きますが、稀勢の里は下位力士への取りこぼしが目につきなかなかあと一歩の壁を破れずに横綱昇進に結構時間を要し、豪栄道は在位33場所を数えながら角番が9回、負け越し10回、休場が41と怪我に悩まされた大関でした。
にしても、最近の大関は高安、栃ノ心と在位20場所に満たずに陥落する事例が続き、貴景勝も一度陥落し今場所負け越して角番、豪栄道も陥落が決まって引退しましたが、朝乃山はどうなるのでしょうか……。
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