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2020年03月20日20:34

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【2019/2020冬】ベテルギウスの減光

 この冬は、見慣れたオリオン座がいつもとかなり違っていました。左上でオレンジ色に輝く1等星ベテルギウスが近年にない暗さになり、一時は1.6〜1.7等と1等星の座から陥落してしまいました。ちょうど2月中旬の減光が底をうった頃に撮影できたので、以前の平常時に気温以外同一条件で写したものを並べてみました。

減光したベテルギウス
フォト


2018年10月18日および2020年2月18日、1秒露光×6、EF-S55-250mmF4-5.6IS STM(135mm,F5.0)、キヤノンEOS Kiss X6i改造機(ISO6400.JPEG)、固定撮影、ケンコーソフトフィルター及びクロスフィルター使用、東京都足立区にて

 バックグラウンドを含め表示レンジを揃えて比較してみると、周囲の滲みも光条の出方も大幅に弱くなっていて、はっきり減光している様子が一目で見てとれます。秋口撮影の2018年10月よりも減光時の2020年2月のほうが気温がずっと低く、その分ノイズが少なく背景が滑らかな仕上がりになっています。

 ベテルギウスのこの減光で、2月上旬から中旬には、夜空が明るい都市部では冬の大三角の右上が欠けてしまったかのような見え方になってしまいましたが、その後は増光に転じて、現在は1.2等くらいまで戻ってきています。それに伴い、冬の大三角も次第に本来の存在感を取り戻しつつあります。



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