自殺者数「過去最少」というが・・・

昨年の自殺者2万169人　確定値、過去最少に　厚労省・警察庁
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200317-00000048-jij-soci

自殺者が減ることはもちろん悪いことではないと思いますが、1日あたりの人数で計算してみましょう。すると毎日55人も自殺していることになるのですよ。単純計算しただけで1時間に2人以上もということになりますよね。多いことに全く変わりはなく、決して「減った」から「1978年の統計開始以来最少となった」からと喜んでいい数字ではないと思います。
あと、年代別で50代が最多、次いで40代というのは、仕事や経済的理由、病気を苦にしてなど色々あるかもしれませんが、そういう理由とはどちらかというと縁が薄いはずの10代だけ増加しているというのも、問題視しなくてはいけないポイントでしょう。全体の数が減っても特定の年齢層でだけ逆に増えているのは何かおかしいし、原因追究や対策を急いでもらいたいです。
原因は、いじめかもしれないし、成績不振や進学など学業での悩みかもしれないし、家庭の経済苦かもしれないし、本当の理由はこういう最悪の選択をしてしまった本人にしか分からないだろうけど、こういう選択に追い込まれる人が相変わらず多いというのは、それだけ社会全体が病んでいるとしか思えません。そういう選択をさせてしまう原因を除去するという取り組みが必要かと思います。
コロナウイルスとかの病気への対応ももちろん必要ですが、そちらにばかり気を取られて自殺という選択をさせて人を死に追いやる「社会の病気」も放置しないでほしい。行政や政治家や職場、学校などはきちんと心がけてもらいたいと思います。