うちの塾は、春期講習、夏期講習、冬期講習期間は、冷凍庫の中のアイスを1人1日1個食べても良いことにしておりますが、今回の一斉休校で既に春休みに入ったも同然なので、今回前倒しして始めました。
子供達は概ねリラックスして生活しているように見受けられますが、それでもそろそろ飽きが来ていたり、子供によってはストレスを感じて来たりもしているようですので、少しでも緩和してあげたいという気持ちからでもあります。
2011年3月11日の東日本大震災から9年が経ちましたが、9年前の東京もしばらくの間厳しい状況で、放射能の関係からペットボトルの水が不足し、それにつられて他の飲み物も十分に買えなくなっていました。
塾には冷蔵庫があり、生徒達は中の飲み物を自由に飲んでも良いことになっているのですが、この飲み物を確保するのに一苦労したのです。
当時は生徒達も世の中が大変な状況だということは分かっていたので、冷蔵庫を空のままにして「こんな時だから我慢して。」と言えないこともないのですが、そうなるとせっかく来てくれた生徒に「ここもか…」と残念な思いをさせてしまうことになってしまいます。
それだけは何とか避けたかったので、何軒もスーパーを周って、1人1本のペットボトルのために何度も並んだり、コンビニも何軒も周って、こちらも1本だけのペットボトルを求めて夜中に走り回ったりもしました。
今回のようなケースでも、塾は変わらずに続けて、生徒達にとって居心地の良い場所であることを第一に考えながら、勉強の方もそれなりに頑張っているところです。
小学生を中心に、おじいちゃんおばあちゃんのところに、いわゆる「疎開」に行っている子も結構いますが、それ以外生徒達のお休みはほぼありません。
うちの生徒ではありませんが、「家から一歩も出るな」と言われている小学生もいるそうで、こういうことはご家庭や親御さんのお考えに委ねられるものではありますが、あまり不安にならないように配慮することも大切ではないでしょうか。
2011年の大震災の時、当初は大きな不安を抱えていた子供達が、少しずつ元気を取り戻す過程を見て、私は本当に安心したものです。
様々な問題があるにせよ、子供達が元気のない世の中に未来はありません。
そして、子供達の元気は、相当程度は大人が担保していかなければならないのです。
別に私のような仕事をしているからということではなく、大人というものは、自分達が大人へと育ってきた社会に対して、その恩恵を還元していく必要があるはずです。
一斉休校が始まって2週間となり、まもなく本当の春休みに入りますが、子供達に動揺が広がらないことを願うばかりです。
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