『KIN』　☆0　2020年13作目　チネ・ラヴィータ

『KIN』　☆0　2020年13作目　チネ・ラヴィータ
（本来は☆0です。blogの機能で☆1つ標記ですが、0です。無星です）
http://kin-movie.jp/

この作品はSF作品のはずなんです。
　奇妙な銃を見つけて、その銃が何なのか?　を描く作品だと思っていたら、全く違いました。
　ネタバレになるので何も書きませんが、最低です。
　観る価値ありません。

　作品において「設定」とは「作品」の為にあるが、SF作品においては「設定」の為に「作品」がある。

　だと思っているので、「如何に謎の銃の設定を生かすか」にこの作品の出来がかかっているのに、話自体がグダグダ過ぎてダメダメ。
　ラストのオチで全部回収するつもりだったようだけど、そこまでの過程での「マイナス」が大き過ぎ。
　折角オチで「でかいプラス」を持ってきてるのに、そこまでの「話のマイナス」がでか過ぎてでか過ぎて、せっかくのオチの「でかいプラス」を全部消し去った上に更にマイナスに入って、作品自体をマイナスにしてる。

　主人公が少年で話がまどろっこしくグダグダ。
　主人公が「養子」なので、義理の兄が出てくるんだけど、これがただのチンピラ。ボディーガードを雇わなければならないぐらいの「凶悪犯用刑務所」で服役してる。
　そのボディーガードを手配したマフィアが只の極悪人。警察署を襲撃して、警察官を皆殺しにする只の極悪人。

　不快、不愉快な要素で話を作ったらせっかくの設定、SF要素が無駄。
　父親役で出ていたデニス・クエイドも勿体ないし、「血は繋がていなくても、お前とは親子だ」もただただ虚しい。
　「不思議な銃が出るSF」と云う企画は良いんだけど、脚本が駄目。駄目過ぎる。「SFとは何たるものか」が全く分かっていない素人以下。

　☆0のワースト。
　不快、不愉快でしかない。


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