『ロマンスドール』 ☆☆☆☆ 2020年12作目 MOVIX仙台
https://romancedoll.jp/
恋愛映画に興味は全くないので観る予定はなかったのですが、高橋一生に蒼井優とあっては観ないわけにはいきません。
ラヴドールの原型師の男性と、ヌードモデルの女性のカップルが結婚してどうこう。と云ったベッタベタな恋愛ものかな? と思ったのですが、違いました。
導入はそうだったんですが、お互いを思う気持ちと気持ちのすれ違いの映画でした。
ラブドールと云えば、ダッチワイフの映画『空気人形』が、大好きなペ・ドゥナ主演作とあって物凄い良かったし好きなんですけれど、こちらも同じぐらい良かったです。
ラブドールの原型師とは大っぴらには職業が云えないと云う事で、
「医療用人工乳房の政策をしている」
「病気や怪我で乳房を失った女性に付けてもらいたい」
「その為の模りに是非協力して戴きたい」
てのが出会いの切欠なんだけど、詐欺だろ。
その後はね、やっぱり夫婦は男と女。親密なコミュニケーションが必要なんだね。
話自体は大きな山や谷は無く、個々の演者さんのお芝居で魅せてくれるんだけど、高橋一生の素朴で不器用な感じと、蒼井優のどことなく秘め事のある感じが良かったです。
脇も素晴らしく、先輩原型師役のきたろうさんが素晴らしかった。逃げた奥さんが連れてった娘さんとのエピソードは泣きそうになった。
ピエール瀧さんも胡散臭いやり手の社長役で、胡散臭さが滲み出てた。「お縄は慣れてるから」って洒落になってないし。
話はベタにも感じたけれど、「大人の恋愛」と云う事で。
過剰な演出が無い分、個々の演者さん達の演技が光ってました。
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