『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』　☆☆☆☆　2020年11作目　フォーラム仙台

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』　☆☆☆☆　2020年11作目　フォーラム仙台
http://donquixote-movie.jp/

　テリー・ギリアム監督の「ドン・キホーテ」と云えば、『ロスト・イン・ラ・マンチャ』で、2000年初頭に撮影に入ったはいいものの、雨の少ない地方で雨は降るは、軍の航空機が飛びまくりで騒音が酷いわで、散々な目にあって撮影中止になった経緯がドキュメンタリー映画になって『ロスト・イン・ラ・マンチャ』として公開されて、あれで終わったかと思ったら撮ってたのね。
　20年近くかかった作品だけあって、見応えありました。
　「ドン・キホーテ」の話なわけだから、「自分を騎士だと思い込んでいる男に振り回される話」なんだけど、ドン・キホーテが誕生した切欠から描かれていて、現代によくマッチしていました。
　映画業界やCM業界の裏側だけでなく、女優の裏側まで描かれていて、ドン・キホーテ以外でも見どころがありました。
　イスラム系の移民がしれっと出てたりするのも、「今だなあ」と感じたし、セットや衣装も豪華で見どころでした。
　出演陣はすぐに名前が出るのはアダム・サンドラーしかいないんだけれど、終盤まではドン・キホーテに振り回されっぱなしで、「大変だねえ」て同情しちゃった。
　カイロ・レンがあんな目やこんな目に遭って、散々です。

　結末はネタバレ厳禁なので書きませんが、作品を〆てくれてました。
　完成まで20年かけただけはあります。


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