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2020年02月15日20:39

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「エル・スール」

 …正午まで、アルバイト。

 帰宅後、明日、天気が崩れるらしいので、今日のうちに洗濯をする!

 洗濯をしながら肉じゃが作ったり、何やかやしているうちに夕方になってしまう。
 午後4時半頃から、DVDでビクトル・エリセ監督のスペイン・フランス合作映画「エル・スール」を観ました。



 ☆「エル・スール」(1982)監督 ビクトル・エリセ 出演 オメロ・アントヌッティ、ソンソレス・アラングーレン、イシアル・ボジャイン、オーロール・クレマン、ローラ・カルドナ

 1957年、秋。スペイン北部のどこかで暮らす少女エストレーリャ。
 ある朝、彼女が目覚めると、枕の下に父アグスティンが大切にしていた “ 振り子 ” を見つける。エストレーリャは父が死んだことを悟る。
 …彼女は回想する。内戦の記憶に囚われたスペイン、「南」の町から「北」の地へと引っ越す家族の8才のエストレーリャが過ごした “ かもめの家 ” での暮らしが語られる。


 スペインの名匠ビクトル・エリセ監督、「ミツバチのささやき」に続く第2作目の長篇映画です!

 原作は、アデライダ・ガルシア・モラレスによる同名の短篇小説。
 ……題名の「エル・スール( “ EL SUR ” )」とはスペイン語で「南」の意。

 互いの政治的思想の相違から、祖父と仲違いして北部へと流れてきた父親とその娘の関係を描いた作品です。

 …作品としては「ミツバチのささやき」のほうが評価が高いようですが、個人的には「ミツバチのささやき」よりもしみじみ胸に迫るものがありました。

 自殺までしなくてはならなかった父親の、孤独感や疎外感、その寂しさ悲しさが、具体的に描かれていないぶん、余計に伝わるような気がしました。


 全体に物静かな映画です。…それだけに、なんとも寒々しい、もの悲しい空気の流れる映画でした。


 『おじい様が悪い側?』

 『悪い側も 良い側も……。
  かんたんに言うとね、
  内戦の前の共和制の頃は
  おじい様が悪い側で パパが良い側だった。
  フランコが勝ってから
  大旦那様は聖人に
  パパは悪魔になった。
  世の中 勝った方が言いたい放題なのよ。

 『なぜ パパは監獄に?』

 『戦争に負けると入れられるの。』
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