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2020年02月14日23:34

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谷垣さん、車いすになって見えたもの パラの意義「感動じゃない」

谷垣さん、車いすになって見えたもの パラの意義「感動じゃない」
2/14(金) 10:30配信京都新聞

東京パラリンピックを契機とした社会のあり方について語る谷垣さん(東京都世田谷区)
2016年夏、趣味の自転車で転倒し頸髄(けいずい)損傷の大けがを負って政界を引退した自民党前幹事長の谷垣禎一さん(74)。障害当事者となった立場から、東京パラリンピックに向けてさまざまなメディアや公の場で思いを発信している。京都新聞社のインタビューに応じ、多様性を尊重する社会のありようや障害者スポーツの意義について語った。

【写真】自転車事故後、初の姿

  -自転車の事故に遭った時、何を考えたか。

 「直後は集中治療室にいたが、回復してくると、リハビリで少しでも動けるようにということが目標になった」
 「自転車に乗るときには余計なことを考えないように、と私は周囲に言ってきた。例えば、消費税の税率をいつ上げようかとか、衆院解散を打つ手があるかどうか、とか。そういうことを考えないようにして、走ることに集中するのがいいとくり返してきた」
 「ところが、あの事故の瞬間は、そういう浮き世の心配事を考えたのがいけなかった」
 「自転車なんか乗っているからこういうことになる、と言う人はたくさんいる。だがものは考えようだ。脊髄損傷などになった人は、それ以前に運動をしていたのとそうでないのでは回復の度合いが違うと医者に言われた。70歳過ぎまで、暇があれば自転車の遠乗りや峠道に挑んだが、そういう意味で悪いことではなかった」


 -退院して街に出て、新たに見えてきたこと、感じたことは?

 「バリアフリーと言われるが、車いすでは移動しにくいのが実情だ。私は政治も引退しているが、もう少し若ければやっぱりできるだけ働きたい。でも、東京都内を地下鉄で移動するのは相当大変。朝はものすごく混んでいる」
 「その反面、リハビリ病院や介護に当たる人たちからは、車いすに対する理解はずいぶん進んできたと聞いた。車いすの人の移動を手伝おうと思っている人も多いと思う」
 「ただ、車いす利用者に道を譲るときに具体的にどうしたらいいのか、必ずしもみんなが理解しているわけではないだろう。安全に譲ったり譲られたりするためには、限られた公共空間をどのようなルールでシェアしていくかが課題になる。そこまで意識して考えている人はどれぐらいいるのだろうか」
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