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2020年01月22日09:40

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脱力感

21日(火)いくつかの画廊を回った。グループ展1、個展4。
多くは私と同世代の作家たち。それぞれ中堅からベテランと言われる作家ゆえ、それなりに見せ方、作品のつくり方は安定している。しかも知的。ということは作品の構造がしっかりと見えてくるということだ。
私のように反知性の人間からすると、少々煙たい。鑑賞するにもそれなりの身構えが求められる。
全てとは言わないが、中には構造が作品の主要素になっていて、それはそれで悪くないのだけれど、感性に訴えてこないものもあって、私自身の知性のなさをなじられるような気がした。
最後に銀座の藍画廊で吉野 涼子 展 を鑑賞。作家は私よりだいぶ若い。これはまたビックリ。構造を感じさせない絵画だ。構造がないわけではないのだが、それは作品の奥にひっそりとあって、そこに在る顕れが作品の主要素になっている。
可笑しな言い方かもしれないけれど、藍画廊を鑑賞する前のベテランたちの知的な世界がすべて骨抜きになるような、気が抜ける(脱力)ような絵画があった。
反知性派の私としては、居心地の良い空間だった。
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