初めて見た相棒

じつは、いままで一度も見たことなかった水谷豊の「相棒」。
ほかに見たいもんもなかったし、瀧本美織が出てるからなんとなく見てしまった。

いきなり地下駐車場が爆破されて一同が閉じ込められたのにはちょっとびっくり。
日本のドラマでもこんな仕掛けをするようになったんや。
しかし、毎週HawaiiFIVE-0を見てるもので、やっぱりなんとなく安っぽい。
それを補うためか、逆転また逆転のストーリーはちょっとくどい。
そこまでやったら現実的やないで。

てのはともかく、日本のドラマはやっぱり銃器の扱いがぜんぜんあかんわ。
瀧本美織が突然取り出した拳銃を見て、浅香広大が、そんなものどこで手に入れたんだって言うてるのを聞いて、こっちまで突っ込んでもたやん。

え、ワルサーＰＰＫやん、007が使ってたことで有名やけど、アメリカでは携帯禁止になってるし、すでにコレクターズアイテムになってるやん。
トカレフかマカロフならわかるけど、ついでに言うとくと、ＰＰＫとトカレフはルーツが同じやし、いやいや、なんにしても、そんなクラシック銃を出してこられたら、マニアならいったいどこでと思うよな。
てのはまあ別の話。

老ヤクザに銃で脅される杉下右京を含む6人の男女。
まず威嚇射撃で２発、意味もなく現場から消えようとしたやつの背中に２発。
てことは犯人が持ってるのはS＆Wの38口径やから、残るはあと１発やな。
ところが犯人、もう１発、威嚇で撃ってしまった。
をいをい右京さん、ちゃんと数えてるんか、弾倉は空やで、いまなら簡単に制圧できるで。
ところが右京さんは動かない。
もしかすると、６連発の設定なんかな。

と、人質に向かってまた１発放った銃弾がかばった右京さんの二の腕をかすめた。
でも、これでとうとう空になったんやから、６人がかりで襲いかかったら、老人ひとりくらい簡単に制圧できるって、いまや、どうにかせんかい。

ところがもたもたしてるうちに殺されたはずのやつが闇から飛び出して拳銃を奪いまたもや右京さんたち危機一髪。
そやけど弾倉空やで、弾丸の入ってない拳銃なんか肩たたきくらいにしか使えんがな。
そっか、画面に映ってない間に老ヤクザがリロード、再装填したに違いない、いや、そうに決まってる。
案の定、隙を見て抵抗しだした右京さんに対して発砲し始めた。
１発、２発、３発、なるほど、６発撃たせてから弾丸切れになったとこで取り押さえるつもりやな。

それなのに、５発撃ったところで犯人の前に飛び出した右京さん。
引き鉄を引く犯人。
「カチッ！」

弾丸の数くらい数えておくべきですね。

え、もう１発残ってるはずやん。
右京さん、死んでるやん。
弾丸の数がわかってないのって右京さんやん。

激しく突っ込んでしまった、初めての相棒だった。