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2019年12月28日19:23

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遺伝子にムチャ言いなさんな

■人間が200歳まで生きられる可能性は? 寿命の基準は遺伝子が決めている <子どもの素朴な疑問に学者が本気で答えます>
(AERA dot. - 12月28日 16:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=5919160


テロメアの構造解析は2017年ごろにネイチャーでよろしくやっていたことがありましたが、なんとか伸ばそう伸ばそうとやっても、せいぜい120年ですからねえ。
そんなムチャは言わないであげてほしいなあ。
あっ、でも、ガン細胞方式でよければ、無限に増えられます。よかったね。
https://www.jfcr.or.jp/chemotherapy/department/molecular_biotherapy/research/001.html
昆虫みたいに、細胞分裂がもうないのだ、となれば、たしかにガンはないですがね。分裂がアンコントローラブルになって手に負えなくなった細胞が、ガン細胞ですから。


ガン細胞に限らず、バクテリアなどの染色体方式であれば、確かにテロメアは切れません。それは、染色体が環状であり、末端がないので、テロメア自体がないのです。また、細胞分裂の速度がDNAの損傷速度よりも速いので、無傷の系列が存続できる点もあります。だから、「好適な条件下」であるうちは、バクテリアは「不死」なのです。
そういう意味では、バクテリアになりたいか?と聞くのが、いちばんよさそうですね。

バクテリアよりか高等な生物、具体的には核を持つ単細胞生物と多細胞生物の染色体は線状で先端のテロメアが切れるが故に、切れたテロメアをなんとか伸ばさないとなりません。

・・・が、人間の体細胞には、その伸ばすシステムが備わっていないものもあるので、テロメア修復システムが進化しても、0から1にテロメア修復システムを追加するのは、なかなかね、となるわけですな。
もっといえば、死の要素である、DNAの損傷は、まあ完全修復はできないので、どうあがいても老化はします。

もしくは、ゾウリムシのように、自殖ができるようになれば、たしかにギミック上は不死になれます。

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ヒトの細胞分裂の限界は50回です。これが、200年生きるガラパゴスゾウガメなら、100回になります。こういう限界値を、発見者ヘイフリックの名前を冠して、ヘイフリック限界といいます。
まあ、遺伝的要素のテロメアに限らず、ほかにもあるから、そうそうは期待したほど延びませんね。


脳細胞にしても心筋細胞にしても、分裂はしないのでガンにはならなくとも、ゴミはどうやってもたまっていくから、それが老化でホイホイたまったままになると、いずれは死に至るので、そのあたりの排出メカニズムがもう少し進歩すれば、老化を遅らせることはできるでしょう、というくらいですね。

122年ベースの遺伝子で生きたければ、あとはジャンヌ・カルマンの血筋の子になりな!とかね。
人は遺伝子の決められたレベルにしか生きられやしないのだから。


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