昨日(12月26日)は公開されたばかりの映画Bombshellを見てきました。
アメリカのfake newsの牙城であるFox Newsはいわゆるアメリカ保守層およびundesirables/crazies御用達のニュース専門局です。
ある研究ではニュースに関心がなくほとんどニュースを見ない人の方が、Fox Newsの熱心な視聴者よりも世界情勢について正しく理解しているという結果が出たくらいです。
そのFox Newsで実際に起こったCEOによるセクハラ事件を映画化したのがBombshellなんです。
Charlize TheronとNicole Kidmanが実在の有名ニュースキャスター役で、Margot Robbie (日本ではどうも「マーゴット・ロビー」という表記が普通みたいですが、Margotの最後のtは発音されないので、片仮名表記だと「マーゴ・ロビー」(本当は「マーゴゥ」とした方がより正確ですが、細かすぎなので…))が、いろいろなキャラの寄せ集め的なFox Newsで働く新米社員で、セクハラをするFox Newsの創立者でCEOのRoger AilesをJohn Lithgowが演じています。
こう言った映画が実際に作られるアメリカは日本と比べるとずっと表現の自由があると感じざるをえません。日本だと、遺族がいろいろ文句を言ったりして、例えば三島由紀夫の映画が日本では広く公開できなかったりするのとは雲泥の差。
さて、肝心のBombshellですが、主要な登場人物の誰一人として共感できる人はいない(敢えて言えば、Kate McKinnonが演じた隠れ民主党支持者でビアンのFox News社員かな)のですが、それでもセクハラに立ち向かう女性が直面する困難には怒りを覚えます。
どうやら日本では「スキャダル」という訳の分からないタイトルで来年2月に公開予定みたいですが、リベラルな人にも、コンサバな人にも、お勧めします。
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