■グレタ
原題はGRETA。主人公のフランシスは20台前半で、フレンチっぽいレストランに勤めるウェイトレス。ある日、地下鉄に置き忘れられたブランド物のバッグを見つけたフランシスは、夜遅くで忘れ物預り所が閉まっていたことから、翌日持ち主のグレタに直接届けることになった。50歳くらいと思われるグレタに亡き母親を重ねて親しくなるが、ある日フランシスは戸棚の中に、拾い主の名が貼られた大量の鞄を発見する。フランシスはグレタから距離を置こうとするが、グレタの執着はエスカレートしやがて……というような話。軽くネタバレしますが、始めて主人公がグレタの家を訪れてお茶を頂いてる時、突然壁からドンドン音がし始めます。グレタは隣家の工事の音だと言いますが、どうみてもこれは監禁被害者が助けを求める音……。グレタはサイコパスで、躊躇なく人を殺せる強メンタルの持ち主。人殺しをする瞬間とその直後にとんでもなく楽しそう・嬉しそうにバレエのようなステップを踏む姿が強烈に印象に残りました(小躍りってこういうことなんだな)。殺人鬼って、人を殺すと嬉しくって踊るのか! そういうものかもしれない!! という強烈な納得感。直接的な残虐シーンは大してないのですが、心底恐いと思える良スリラーでした。おすすめです。
新作予告ではテッド・バンディというのが面白そうでした。テッド・バンディはアメリカの殺人鬼で、初代シリアルキラーだそうですよ。
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