桂文枝師匠のお弟子さんである
桂三金師匠がお亡くなりになりました。
48歳という、あまりにも若すぎる死です。
毎年2月に岐阜で行われている学生落語の大会
【策伝大賞】の予選審査員を、ここ数年やらせていただいてます。
三金師匠とは、そこで毎年お会いしておりました。
4つの予選会場に、それぞれ審査員が3人ずつ割り当てられるのですが、
私が江戸落語という事もあり、毎回上方の師匠と組まさせていただいてました。
三金師匠とも、多分3回くらいはご一緒したと思います。
すぐにでも幕内の土俵に上がれそうな、その立派な体型を着物に包み
学生諸君の高座に対して、厳しくも優しい目を向けてらっしゃいました。
途中の休憩時間には、お弁当をペロッと平らげた後、
「これ、好きなんですわ〜」と言いながら
【ぱりんこ】という煎餅菓子を、笑顔で頬張られていた姿は、
今でも目に焼きついていて、忘れられません。
今年の2月の策伝大賞でも
三金師匠と組まさせていただいたので、
あのお元気そうな師匠がお亡くなりになったなんて、本当に信じられません。
人の死というのは、突然やってくるものなんですね。
身近というほど存じ上げていたわけではありませんが、
何度も顔を合わせている方と、もう二度とお会いできないという現実をつきつけられるのは
辛い事だなと実感させられました。
三金師匠、
大変お世話になりました。
どうぞ安らかにお眠りください・・
微笑亭さん太
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