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2019年11月05日23:14

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ラグビー雑感

 以前観るスポーツはラグビーが一番面白いと思っていた時期があった。
きっかけは、早稲田ラグビーのファンになったこと。早稲田ラグビー部の黄金時代の名スクラムハーフに宿澤広朗という選手がいた。宿澤は私の出身高校の卒業生で、早稲田の政経に入学し、ラグビー部では1年生からレギュラーとなり、大学では確か連勝記録を作り、2,3年生では日本選手権で2年続けて社会人を破り、卒業後は住友銀行に入行、かたわら日本代表監督にもなり、Wカップ初勝利、スコットランド戦初勝利の実績も残し、銀行でも専務執行役員まで昇りつめ、頭取候補とも言われた矢先、赤城山登山で心臓麻痺のため、50歳そこそこで急逝してしまった。
 早稲田の黄金時代の戦いぶりは現在のジャパンの原型みたいなところがあり、素早い展開と、魂のタックルで、耐えに耐えて最後に勝利をつかむという戦いぶりであった。その後、早明戦では旧国立競技場が6万を超える観衆で満員になる時期も続いたが、早稲田の退潮とともに、ラグビー人気も下火になった気がし、私もいつしか関心がなくなりつつあった。
 節目が変わったのは、前回W杯の南アフリカ戦勝利であろう。え?いつのまにこんなにジャパン強くなっちゃたの?というのが正直な感想だった。
 今回のW杯も正直、アイルランド、スコットランドと同組で決勝トーナメント行けるのか、?であったが、結果は4戦全勝。大会自体も盛り上がるのかなあと思っていたら、日本が敗退して2週間以上たつのにいまだにテレビでは日本代表選手が出演している。
 いろいろ感慨深かったこの1月半であったが、思わぬ発見はユーミンの「ノーサイド」。この曲は知ってはいたものの、改めて歌詞を思うとサビで「何を犠牲にしたの〜誰も知らず〜」というフレーズが出てくる。これはまさしく、決勝進出を決めた試合後選手が試合後盛んに口にした犠牲という言葉、そしてその犠牲は誰もわからないとHCがアイルランド戦前に読んだという俳句を先取りした歌詞だと思う。ユーミンはメロディと歌詞でひとつの世界を描き出すという才能では傑出したセンスを持つ音楽家だなと再認識した。
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