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2019年11月04日19:54
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👅人の不幸は密の味��👅
へいヘイヘーイ(*≧∀≦*)愛ミクの皆様、このシリーズ、忘れてたでしょ？忘れた頃に書き潰す、人の渦巻くカルマの果て。
とりあえず、見ていってくだせぇよ。
。。。。。
白銀の真冬の白い街並み。
人は変わらず、凍えても耐える季節。
あぁ、私も寒いわぁ。部屋から出られはしない。
迷いに迷った子羊ちゃんは、しばらく来てないんだがねぇ。。
。。。。。
僕の名前は、賦香一生【ふこう・いっせい】。
学校のクラスでは、不幸一生なんて、いじめにも似た嫌がらせを毎日受けていた。
いや、もうイジメだな。
僕は、何か悪い事をしたかなぁ？
なんで、こんな人生なの？？
死んだ方がマシじゃないか？
僕がなにも言い返さないから、
からかわれてばっかりさ。だって、打つ手がないんだもの。
先生だって、うまい具合にシカト。
先生の機能を完全に放棄している。
こんな教室って、ありなの？
僕は死ぬ前に、違う帰宅路を選んだ。
この道なら、あいつらはついてこない。
何より友達がいない僕は、帰り道など気にもとめられない。なんで？
僕もクラスのメンバーだぞ？普通の奴らと何が違うんだよ？
はぁ。。。
帰宅路を変えたところで、何も変わらないか。
家に帰っても、生ぬるい夜が待っているだけ。
。。。？ん
【無料ですし、相談に乗りますし】
何これ？文法おかしいよ？
。。。でも。僕。変われるかなぁ？？
無料だしなぁ。入るかぁ？
そこは、地下の怪しい薄暗い部屋だった。
まず、印象深かったのは、謎の老婆。金髪。
机に、【私は老婆です】の一言。
老「おぉっと、迷える子羊ちゃんが、やって来たようだねぇ。。話を聞かせてごらん？
話は漏れる事はない。漏れるとしたら、
本人の自己申告じゃ。こちらから漏れる事はない。」
腑「。。。実は、イジメで悩んでいます。
なぜか、僕だけに攻撃されて。。。死にたいです。」
老「ほうほう。。よくある話じゃな。
じゃあな？お主はいじめっ子に対して、どうなりたいんじゃ？
喧嘩に勝つ？地の底に沈める？
お主が転校するかね？」
腑「い、いえ、そ こまでは考えてないです。地に沈める？？残酷すぎますよ
」
老「では、どこまでの絶望を期待するかね？」
腑「僕のいじめが無くなれば、それだけで良いんです。絶望は期待しません。」
老「ほうほう。。最近の若者にしては平和志向なのかね？時代は変わるのう。。」
そうだ。イジメのリーダーさえいなくなれば、
他のメンバー達だけではいじめてこない。
でも、地の底に沈める訳にはいかない。
老「イジメはリーダー格のボウヤがやめたら、手下でくっついているボウヤ達は、いなくなるんでないかい？」
腑「はい。今まさにそう考えていました。
でも地の底に沈めるのはやりすぎです。
何か良い方法はありませんか？」
老「ふむふむ。。ここに、人間の立場をひっくり返す秘薬がある。」
そこには、真っ青な液体がガラスの小瓶にビッシリ入っていた。
腑「この青い飲み薬。。使ってみてもいいですか？もう僕には後がないから、飲むしか選択はありません。」
老「そうかね。。しかし、この薬は半分ずつ立場を変わりたい者同士が飲まねばならん。
そこまでは、ボウヤの力が必要じゃが、試してみるかね？」
腑「はい。イジメのリーダー格は、土井拓真（どいたくま）と言って、自分中心に人を使うガキ大将タイプの男。
僕が手にした物は、だいたい全部取られるか、
半分奪われます。」
老「それならボウヤが先に半分飲んでおいて、
土井とかいうボウヤに飲ませるといいさ。」
腑「はい。やってみます。このお薬、お代はいくらですか？」
老「お代？そんな物はいらないよ。この薬の効果でボウヤが元気になる事が、私の喜び。
ボウヤの携帯電話の番号を聞いてもいいかね？
指示を出す事があるかも知れないから。」
腑「あ、はい、どうぞ。」
老婆との番号交換は、新鮮だったが特に嬉しくはなかった。
老「お薬の件、うまくおやりなさいよ。電話をくれてもいいからね。」
腑「はい。ありがとうございます。
まずは僕がお薬飲みますね。」
老「あぁ。それから半分、イジメっ子に飲ませなよ。またね。」
なんだろう、こんな所に不思議な老婆がいたなんて。怪しいけどやるしかない。
あの毎日から抜け出せるなら、僕は喜んでお薬を飲む。
瓶を開けて、半分飲む。
味は意外にもライチの味。スポーツ飲料的な。
これを明日学校に持って行って、土井拓真に飲ませる。
何が起こるか分からない。興奮して眠れなかった。。。。。
。。。翌朝。
いつの間にか寝てた。
体に変化はない。学校に例のお薬を持って行った。
朝の会が始まる前の少しの時間に、
早速、土井拓真が僕の机の前に来た。
土「おいおい一生ちゃんよ。それ、美味そうだな。パワーチャージ出来そうだな。
くれ。」
予想通りのリアクションだった。
土井拓真に青いお薬を飲ませる。
その瞬間景色がぐるぐると回り出し、
眩しく輝いた。。。。
。。。。
。。。。ん？
いつものイジメられる感じが無い。
むしろ僕より下に土井拓真がいる。
いつも僕をイジメる奴らが、僕の方になついてきた。
坂巻と、八橋。さかまきと、やつはし。
坂「おはよう、腑香君。ドジタクは今日もなんかムカつくね。」
ドジタク？土井拓真の事か。僕はずっと、
原因もなくムカつかれていたのか。
腑「そうだね。
今日は宝探しをしてもらおうか。
二時限目の体育までに、体操着をどこかに隠すから、急いで見つけてもらおうか。」
土「腑香くん、なんでいつも僕だけ仲良くしてくれないの？僕、何か悪いことした？」
腑「ドジタクは、存在そのものが悪なんだよ。
全てのはけ口。お前にはイジメられる素質が満載なんだよ。」
土「そんな事ないでしょう？どうしたら仲良くしてくれるの？」
腑「ドジタクは、幸せになる資格なし。
ドン底であがき苦しむのが運命なんだよ。
じゃあ、体操着をいただきます。」
確かに、ドジタクは、ストレスのはけ口には最適。。
。。でも、何のストレスから？
二時限目の着替え時間、必死に体操着を探すドジタク。
ド「どこにあるんだろう。間に合わないよ。
腑香君、勘弁してください。僕には見つけられない。」
本当に見つからなかったら、僕らが先生に怒られる。ギリギリになって体操着を返す僕。
腑「ほら、体操着。急がないと間に合わないよ。はっはっは
」
なんかスッキリするなぁ。でも自分の立場を考えると、複雑。逆転してしまったから。
この日は、体操着探しだけで終わり、自宅に帰宅。スッキリしたけど、なんか家には帰りたく無いなぁ。
帰るしか無いから帰るけど。
仕方なく帰宅。
そこにはいつもとは違う、イライラしている母親が帰りを待っていた。
母「一生
遅いじゃないの。今日は夕飯作る約束でしょ間に合わなかったら家から出すからね」
あれ？
いつもの母親と真逆の発言。
親子関係まで立場が変わるのか。
って事は、ドジタクは、自宅では大きなストレスを抱えていたって事か。
そのはけ口が僕。
腑「いつも笑顔のお母さん、どうしてそんなにイライラしてるの？」
母「そんな事ないわよ
笑顔？あんたに笑顔は必要ないでしょう？お父さんも、あんたには何も期待してないから。」
ドジタク。。。イジメは家庭で作られていたんだね。
誰にも吐き出せずに、イジメに走っていたんだ。
あんなにイジメられたのに、ドジタクに同情してしまう、お人よしの僕。
料理本を片手にカレーライスを作る。
出来るかな？
野菜切るの大変だなぁこれ。
お母さんに感謝だな。
。。。父帰宅。
父「おい一生、料理はできたか？取り柄がないんだから、言われた事はやれよ。」
父親まで突き放す言葉を投げかけてきた。
野菜の切り方はバラバラだけど、
なんとかカレーライスを作る。
母「なんとか時間までには作ったようね。
じゃあお父さんに多めに出そうね。
一生はダイエットだから、少なめね。
私も多めにもらおう。」
腑「僕、太ってないよ。ダイエットなんてしてないよ。なんで今日は2人とも僕に冷たいの？」
母「いつもの事じゃない。ここまで育ててあげたんだから、口ごたえは許さないわよ。
今日は口ごたえが多いわね。そんなの許さないんだから。」
ドジタクにもこんな悩みがあったなんて。
何が原因でイジメが起きているかもパターンがあるんだな。
人間って、大変だな。
腑香は、この仕組みをどうにかして組み替えたかった。
ドジタクの家庭が変われば、イジメもなくなる。お互いの関係が良好になる。
さらには世界中のイジメの原因が分かれば、
イジメは無くなるんだ。
今回みたいに分かりやすい原因ばかりではないだろうけど、僕の場合だけでも、改善を試みよう。
。。。でもどうすれば良いんだ？
僕が両親に従うだけでは物事が改善しない。
。。あっ。
そういえばあの老婆、電話で対応してくれるかな？
カレーを食べ終えた瞬間に、母からの怒号。
母「あんた、食器洗いもよ
食べた後は片付けなきゃね。任せたわよ。」
ドジタク、どんだけ家庭にヒビが入ってんだ？
悔しいけど、同情してしまう自分がまだいた。
あの老婆に電話だ。
。。。プルプルッ、プルプルッ。
老「ほいよ。ボウヤかね。かかってくると思っとったわ。で、何用じゃ？」
腑「おばぁさん。僕、イジメ相手の家庭環境を知ったら、同情してしまいました。たしかにはけ口が必要だなぁって。
でも、それだけではイジメは解決しない。
僕はどうしたら良いですか？」
老「そうかね。。ボウヤ、セルフイメージという言葉を聞いたことはあるかね？」
腑「いいえ、ありません。なんですかそれは？」
老「自分を自分でどう評価してるかじゃよ。
例えば、気が強くて気配り上手な自分。
プラスのイメージを持つほど、前向きになれて、問題を解決できるのだよ。」
腑「。。そうなんですか。今の僕は、マイナスのセルフイメージしか持ちわせていません。
イジメの対象だったんですから。」
老「そうかね。。ならば、セルフイメージを変えてやろうかのう。」
腑「は、はい。お願いします。」
老「ボウヤは世間のカリスマ。イジメなんて勝手に消滅する。ボウヤのさじ加減で、
元イジメっ子とも良好な関係になる。
この自己暗示を、1日100回唱えなされ。
自分はポジティブの塊だ。何が起きてもハッピーだよとな。
それを重ねているうちに、本当に事実がひっくり返る。
この原則で、スマートフォンも、電気も車も飛行機も実在するようになったんじゃからな。
繰り返しが大事じゃぞ。またな。」
何だよそれ。マインドコントロールってやつかな？
コツコツか。
まぁ、時間に追われてるわけじゃないから、
コツコツで行くか。
僕はポジティブの塊だ。
ドジタクを救う力を持ってる。
自分の家庭にも幸せが訪れると確信している。。。
。。。唱えまくってたら寝てて朝になった。
母「ほら一生、起きなさい
遅刻するわよ？」
腑「分かったよ。起きます。お母さんはさ、
僕が産まれて不幸になったの？」
母「不幸。。忙しくはなっちゃうわよね。
不幸ではないかな。」
腑「じゃあ、もう一度、家庭環境を見直さない？一致団結が家族だと思うんだよ。」
母「口ごたえにしては正論ね。
考えてみるわ。」
母が、意外にも怒らなかった。
これで間違ってないんだ。
僕はもう、色々知ってしまったから、
ドジタクをいじめようとは思わなかった。
少しだけ家庭事情を話し合えば、
イジメは無くなるんだ。
学校に行く。。。
机に座るなり、坂巻と八橋が机に集まってくる。
坂「腑香さん、今日もドジタク、ムカつきますね。今日はどんな天罰を？」
腑「あのさぁ。。そういうのは辞めない？
明らかにイジメなんだよね。
イジメられた側の気持ち、考えた事ある？」
八「そう言われると、無いかも。ストレス解消の格好の相手っていうだけ。なんか腑香くん、
変わった？」
腑「そうかね？僕はいつものままさ。
ただ、どこの家庭にも色々事情があるんだなぁって、思いついただけ。」
坂「じゃあ、ドジタクへの行動を変えるって事ですか？」
腑「うん。僕らがやっている事は、イジメ。
相手次第では、学級問題に発展する残酷なイジメ。やめよう。みんなと同じようにドジタクに接しよう。」
僕が打ち明けた内容に、坂巻も八橋も仕方なく同意する。
坂「わっかりましたぁ。みんなと同じ扱いに格上げします。」
いじめっ子の１つのパターンとして、ドジタクを選んだ。
みんな、深い部分で、SOSを発しているんだ。
そのコミュニケーション不足で、日々苦しんでるんだ。
僕は、全てを悟った気持ちになった。
腑「じゃあみんな集まって、仲直りの会話をしよう。過去の事は無しでね。」
坂巻も八橋も、あまり乗り気ではなかったが、
僕の提案に否定はしなかった。
。。。放課後。。。
僕と坂巻と八橋、ドジタクで、今後に真剣に話し込んだ。
腑「みんな集まったね。話し合いを始めようか。」
坂巻と八橋は、キツネにつままれたような反応だったが、僕の意見を取り入れてくれた。
土「そうなんだよ。なんで僕がイジメられてるの？原因が見当たらないんだよね。弱そうだから？」
腑「そんな事はないさ。全てが偶然の積み重ねで、ドジタクをターゲットにしてしまったんだ。」
土「偶然の積み重ねなんて、僕はよっぽどついてなかったんだね。人生の罰ゲームだよ。」
腑「うん。それは心から謝りたい。ごめん。
ストレスのはけ口が欲しかったんだ。」
坂巻も八橋も、似たような境遇だったのか、
心から謝っているようだった。
セルフイメージを善に向けることに徹底した。
土「じゃあ僕は今後、イジメには合わないんだね？」
腑「あぁ。今まですまなかった。人にはそれぞれ言えない悩みもあるもんな。
ドジタク。これからは前向きに学校を楽しんでくれ。何かあったら相談に乗る。」
坂「。。。どうしちゃったんだろうね、腑香さん。でも僕らもやらされてた感があるから、
解放されるかも。」
特に大きな波もなく、コトは解決した。
すると、またもや景色が回り出し、
お薬の効能が切れる。。。
。。。復活。
土「一生。今までのイジメはチャラにしてくれるか？俺も考えるところがあってな。
みんなで幸せを掴もうぜ。」
世で言うハッピーエンドだ。
もうビクビクする必要はない。
それぞれに人生の課題があるんだ。
それは、その人に合った負荷で襲ってくる。
だから、変に混乱せずに、受け入れて向き合えば良いんだ。必ず解決できる。
もう僕は、あの下校通路は通らないだろう。
老婆との会話も無し。
老婆の願いが、僕らの願いなのだから。。。
物語に上下の変化が、とてつもなく少なかったですが、何か受け取ってください。
どうやらまだ、ピーク時には戻っていません。
それでも書き残します。
皆様の平和を願います。。
ご愛読ありがとうございました
またお会いしましょう。
最幸の日々を
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