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2019年10月16日17:34

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人 さ ら い

        (2019年10月16日)


 秋の日暮れは早くて あっという間に暗くなります。時報を知らせる音楽も10月から午後4時になりました。外で遊びまわる子供たちの賑やかな声も急に静か、虫の声にバトンタッチです。今、家の周りには子供の声は珍しいのですが 私が子供の頃、暗くなりかけてもまだまだ外で遊び続けたくて、誰かのお母さんが出てきて  「お家に入りなさい」 と何度も呼びかけたり、他のお母さんが迎えに来てくれたり 夕餉の魚を焼くにおいや炒め物の匂いなどが漂い始めたりすると急におなかの虫も騒ぎ始めるのでした。。まだまだ遊んでいたい子供達でしたが あんまり聞き分けが悪いとお母さんたちの口癖は 「暗くなっても外で遊んでいる子供は人さらいにさらわれるよ」 と言う脅し文句に さすがの子供達も波が引くように 「明日までさいなら」 と家に帰ったのでした。
さて、
 「人さらいにさらわれた後はどうなるの?」 と子供達は聞きました。 「毎日毎日お酢ばっかり飲まされてサーカスに売られるんだよ」
そのころ美空ひばりさんの ”越後獅子” や ”角兵衛獅子” の歌が流行っていました
 ♪ 笛に浮かれて 逆立ちすれば
    山が見えます ふるさとの  〜〜〜〜
鞍馬天狗映画(嵐寛寿郎の鞍馬天狗と杉作少年の美空ひばり)でみた 角兵衛獅子の技ができるようにならないとご飯も食べさせてもらえないんだって、と まことしやかに子供たちの間に信じられたのでした。
時代とともに、世の中と 子供たちの変わり様は、、、、
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