寿限無が多すぎる

昨日は豊川にある、豊川小学校に行ってきました。
落語もやったんですが、
一応生徒たちに落語を教える講師として行ってきました。


この小学校では数年前から、３年生の児童を対象として
【語りの授業】なるものが行われていて
子供たちに、地元に伝わる豊川の民話を
落語のスタイルで語らせるという
なかなかユニークな授業なんですね。
私はその落語口調を教えるという講師なんですが、
ちょっとした、先生気分ですよね。


５年前に初めてお話をいただいて、
これで６年連続で講師をやらせてもらう事になりましたが、
毎回月イチくらいのペースで計３回ほど、
豊川小学校にお邪魔するというのがいつものパターンです。
今年、またお話をいただけてのは嬉しい事です。


いつもは11月の下旬くらいに初めて呼ばれる事が多いんですが、
今年は、かなり早く声がかかりました。


というのも３年生が学芸会で『寿限無』のお芝居をやるという事で、
配役に【落語家】というのがあるもんですから、
その落語家役の口調指導なども兼ねて、この時期に呼ばれたようです。


台本を見せていただきましたが、
本来なら５、６人しか登場しないはずの『寿限無』を
２クラス、６３人の生徒を総出演させなければいけないわけで、
台本を書かれた先生の苦労が伝わってきました。


落語家役だけで１１人もいて、
一人一人セリフを聞かせてもらい、それに対して私からアドバイスを、という事でしたが、
さすがに『え〜毎度バカバカしいお笑いを一席』だけのセリフにアドバイスするのは
なかなか難しかったですね(笑)


自分の工夫で、扇子や手拭いを使いたがる子も多いという事で
代表的な扇子と手拭いの使い方の例を見せ、その後、『転失気』を一席やりました。


初めて聞くであろう生の落語に
子供たちも興味津々で、よく笑ってくれていました。


次回は、学芸会が終わり、語りの授業に入った後、
子供たちの高座を見てアドバイスする事になると思います。
どんな高座を見せてくれるか楽しみですね。


微笑亭さん太