見終わった。実は最終回だけ見てはいたんだけれど、補完し終わってから見ると感慨もひとしお。
クリスマスは平穏に終え、いよいよラストバトル。クライアス本社を2018年に転移させ、猛オシマイダー軍団、リストル(クー・フーリン?)ビシン君がバトルに彩りを添えます。幹部2人はハリハム族なのでハリーが説得に成功。ザコポジに落ちた猛オシマイダー軍団は、チャラリートらクライアスOBらに任せてプリキュア5人ははぐたんを探しに社屋の中へ。未来がどうたらとジョージとエールの問答が終わるとラストバトル。巨大なプレジデント・クライが出てきて街をのみこもうとします。
…話の内容から過去で起こした事が未来にも影響するうんぬん言っていたけれど、これってドラゴンボール時空じゃなかったけ?まあいいかそういうことは。
そして、ネット記事にも上がった全人類プリキュアの奇跡。ジョージは元に戻りますが、崩れ落ちるジョージにエールさんは未来に帰るよう促して、ジョージは撤退。顔は見えなかったけれど、この時代のジョージもいて、みんなが戦っている際に涙を流す描写が。
最終話は実質上後日談で、はぐたんやハリーらは未来に戻るわけですが、そこからさらに飛んで2030年。ほまれはフィギュアスケートの世界で活躍し、さあやは女優から結局産婦人科の道にに。えみるはその時代のトラウムとともにルールーを開発。これはえみルー推しの皆さんからはいろいろ納得いかなかったらしく、二次創作では大小ルールーとえみるが仲良くしている作品があったりと、気持ちはわからんでもないという感じです。
極めつけは、はな。伝説になった出産回。安静にするように秘書に言われてもこっそり出社していたはな。そこで産気づいて、これまで何度も出ていた産婦人科へ。さあやが出産に立会い、ほまれが勝ち取った金メダルを持たせて、約3分間の尺ののち、はぐたんそっくりな女の子が。金髪??名前を「はぐみ」と命名して大団円となります。
はぐみちゃんのお父さんですが、顔は執拗に見せませんでしたが、クラスペディアの花とあの風貌からして、あの時代のジョージ・クライに相当する人物と想定されます。クライアスがアカルイアスになったりと、はぐたん=キュアトゥモローらの居た未来とは運命が改変されたのかもしれません。
とりあえず、7倍速で駆け巡ったはぐプリの世界ですが、見終わった感想ですが、キュアエールの「言葉が強い」ので、そこらへんでいろいろ軋轢を生んでいると言ってみる。たとえば、「なんでも出来る、なんでもやれる」という言葉は、クライアスのメンバーだけでなく、挫折の経験のある一部視聴者にとってプレッシャーになっている可能性は否定できません。現実世界ではみんな主人公補正があるわけじゃない。組織の末席に甘んじたり、挫折の経験を持つ人間なら、ジョージらクライアス社の気持ちはより身につまされる思いでしょう。
まあ、それはさておいて、えみルーの「尊さ」や、ジョジの「一人の男」としての情けなさ、トラウムのタツノコ風味、カブキマン越えを果たした5分の男ダイガン、生々しい女性を演じたパップル、ジュロス、失恋して前に進んだほまれ、産婦人科への道を決意したさあや、そして、切りすぎた前髪をトレードマークにして、本当に「いけてるお姉さん」になった、はなたちにいろいろと勇気をもらった次第です。
そういえば、次回作のキュアスターも客演していたんだけれど、まだ中の人の成瀬瑛美さん(えいたそ)がキャラが固まっていないかんじできらやば〜。えいたそは電波組.incのメンバーでプリキュアシリーズのガチファンだったとのこと。単なるバトンタッチに収まらず、リアルでも「なんでも出来る、なんでもやれる」を体現した事は画期的と思います。
さあ、次はどこの世界に行こうか。メキシコのような荒野をさすらうジョージ・クライのように、次のプリキュア世界を求めるといたしましょう。
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