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2019年10月06日04:21

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古楽の楽しみ、他 XII(随時追記)

古楽の楽しみ 2019/9/30放送分
▽ヘンデルの「アレクサンダーの饗宴」
ご案内:鈴木優人/音楽の守護聖人である聖セシリアをたたえるヘンデルのオード「アレクサンダーの饗宴」とその中で演奏された協奏曲をご紹介します。

カトリックの守護聖人
聖セシリアは2世紀にアフリカで殉教
イギリスにおいてもとても人気がある
エディンバラ大学:聖セシリアホール
アレクサンダーの饗宴:1736年作曲コヴェントガーデンで初演、大成功を収めた

オード「アレクサンダーの饗宴」から「序曲」
 (合奏)シンフォニー・オブ・ハーモニー・アンド・インヴェンション、(指揮)ハリー・クリストファーズ
 アレクサンダーの饗宴 the power of music
 アレクサンダー大王がペルシャとの戦いに勝利した記念の宴
 ヘ長調
 フランス風序曲+アンダンテ

オード「アレクサンダーの饗宴」からアリア「彼は語った、戦いは労多くわずらわしいもの」
 (ソプラノ)ナンシー・アージェンタ、(合奏)シンフォニー・オブ・ハーモニー・アンド・インヴェンション、(指揮)ハリー・クリストファーズ
 詩人ティモテウス:竪琴を手にし様々な歌を歌う、アレクサンダーの心を動かすのはまさに音楽の力
 戦争は破壊しかもたらさない、隣にいる恋人を神々からの贈り物とせよ

初演した時の歌手の名:セシリア・ヤング

合奏協奏曲 ハ長調 HWV318
 (合奏)イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、(指揮)ジョン・エリオット・ガーディナー
 器楽の協奏曲も一緒に演奏された
 オードが短かったので時間を調整
 全部で6つの楽章からなる
 アレクサンダーの饗宴の前半と後半の間に置かれ第二部の序曲の役割を果たした
 二本のヴァイオリンとチェロ+オーケストラ
 合奏協奏曲はバロック時代にとても好まれた

オード「アレクサンダーの饗宴」から合唱「昔のティモテウスにほうびをとらせよ」
 (合唱)ザ・シックスティーン、(合奏)シンフォニー・オブ・ハーモニー・アンド・インヴェンション、(指揮)ハリー・クリストファーズ
 ティモテウスが竪琴で歌心を奏で
 天上のハーモニーをもたらすのはオルガン
 ティモテウスと聖セシリアの二人を讃える
 全く違う二つの旋律が合唱によって一つにまとめられる

オルガン協奏曲 ト短調 作品4第1
 (オルガン、指揮)リチャード・エガー、(合奏)エンシェント・ミュージック室内管弦楽団

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古楽の楽しみ 2019/10/1放送分
▽バッハのカンタータ
ご案内:鈴木優人/バッハが1724年の聖ミカエルの日の礼拝のために作曲したカンタータを中心にご紹介します。
最後の審判の日、地獄の龍にも勝利する聖ミカエルの祝日

笑う大天使をふと思い出す(コラ

「カンタータ第130番「主なる神よ、われらはみな汝をたたえん」BWV130 第1〜3曲」
バッハ:作曲
(ソプラノ)モニカ・マウフ、(カウンターテナー)デービッド・DQ・リー、(テノール)ヤン・コボウ、(バス)シュテファン・マクロード、(合奏)モントリオール・バロック、(指揮)エリック・ミルンズ

ハ長調
第一曲
三本のトランペット・オーボエ+2ヴァイオリン1ヴィオラ
合唱
ソプラノが神を讃える
他のパートはフーガ
第二
アルトのレスタティーヴォ
第三
バスのアリア

カンタータ第130番「主なる神よ、われらはみな汝をたたえん」BWV130 第4〜6曲
(ソプラノ)モニカ・マウフ、(カウンターテナー)デービッド・DQ・リー、(テノール)ヤン・コボウ
(バス)シュテファン・マクロード、(合奏)モントリオール・バロック、(指揮)エリック・ミルンズ
 第四
 ソプラノとテノールの二重唱によるレスタティーヴォ
 ダニエル書
 ライオンの洞窟に投げ込まれたダニエル
 ダニエルの三人の友人が異教の神々にひれ伏さない事で捕らえられ…
 第五
 フラウト・トラヴェルソなど管楽器のトリオ
 第六
 三拍子のコラール

カンタータ第114番「ああ愛するキリスト者よ、なぐさめを受けよ」BWV114から第1曲
 (合唱)モンテヴェルディ合唱団、(合奏)イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、(指揮)ジョン・エリオット・ガーディナー
 聖ミカエルの祝日の二日後に演奏
 罪を悔い罰を受けることを強く勧める
 忙しいパートと長く演奏するパートの組み合せ

カンタータ第114番「ああ愛するキリスト者よ、なぐさめを受けよ」BWV114から第2曲
 (テノール)マーク・パドモア、(合奏)イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、(指揮)ジョン・エリオット・ガーディナー
 テノールの独唱は10分に及ぶ
 伴奏:フラウト・トラヴェルソと通奏低音のみ
 苦悩→それに対する答え→再び苦悩
 メランコリーな曲

カンタータ第114番「ああ愛するキリスト者よ、なぐさめを受けよ」BWV114から第3〜7曲
 (ソプラノ)キャサリン・フーグ、(カウンターテナー)チャールズ・ハンフリーズ、(テノール)マーク・パドモア、(バス)シュテファン・ローゲス
 (合唱)モンテヴェルディ合唱団、(合奏)イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、(指揮)ジョン・エリオット・ガーディナー
 3バスのレスタティーヴォ 忍耐を持って試練に耐えよ
 4ぽつぽつとした通奏低音+ソプラノのコラール
 5アルトのアリア
 6身も心も神に捧げるように
 7コラール

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古楽の楽しみ 2019/10/2放送分
▽カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品(1)
ご案内:鈴木優人/バッハの次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品を2日にわたりご紹介します。1日目は室内楽です。

カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
1714 次男として生まれる
父の才能と演奏技術を受け継ぎバロックから古典派へと移り変わる只中に生きた

トリオ・ソナタ イ短調 Wq156
 (合奏)ロンドン・バロック
 三つの楽章
 1アレグロ・アッサイ 疾走感に満ちた
 2一転穏やかな曲調
 3メヌエット
 
正しいクラヴィーア奏法より
音楽家は自分自身が感動する事なしに聴衆を感動させる事は出来ない
"多感様式"
カール・フィリップ・エマヌエルの多感様式、その根底に有る感受性は父ヨハン・セバスチャンから受け継いだんじゃないかと個人的に思う。
演奏家の解釈にもよるけれど弦楽器の独奏曲は時として感傷的ですらある。
クラヴィコード:打鍵が甘いと正しい音が出ない。鍵盤楽器全般の訓練として勧められた

「練習曲集」から「ソナタ へ短調」Wq63/6
 (クラヴィコード)クリストファー・ホグウッド
 アレグロ−アダージョ−ファンタジア
 ファンタジア:即興演奏で感情豊かに。カール・フィリップ・エマヌエルの代名詞

ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト短調 Wq88から 第2楽章
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)パオロ・パンドルフォ、(チェンバロ)リナルド・アレッサンドリーニ
 嘆きを訴える多感様式
 カール・フィリップ・エマヌエルをチェンバロ奏者として雇ったのは
 後にフリードリヒ大王となったプロイセン王フリードリヒ2世
 フルートを愛した
 父王は芸術に興味がなかった

フルートとチェンバロのためのソナタ ホ長調 Wq84
 (フラウト・トラヴェルソ)ウィルベルト・ハーツェルツェト、(フォルテピアノ)ジャック・オッホ
 フルートとオブリガート・チェンバロ
 20代で王と共演した事を誇らしげに語った
 強弱を自在に表現するフォルテピアノも好んだ
 この演奏で使われているのはジルバーマンのフォルテピアノを復元したもの

 演奏家の名前がビールの銘柄に見えてくる(コラ

優人先生:ハーツェルツェトの元にチェンバロのレッスンで何度も通った
その優しい人柄がにじみ出てくるような演奏
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古楽の楽しみ 2019/10/3放送分
▽カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品(2)
ご案内:鈴木優人/カール・フィリップ・エマヌエル・バッハが作曲した協奏曲やシンフォニアを中心にご紹介します。

カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品はヴォトケンヌ番号

フルート協奏曲 イ短調 Wq166から 第1楽章
(フラウト・トラヴェルソ、指揮)アレクシス・コセンコ、(合奏)アルテ・デイ・スオナトーリ

「チェロ協奏曲 イ短調 Wq170から 第2楽章」
 (チェロ、指揮)鈴木秀美、(合奏)バッハ・コレギウム・ジャパン
原曲のチェロ
当時ベルリンにはエマヌエル・バッハと同い年のチェリストがいたので彼のために書いたのではないか?

「チェンバロ協奏曲 イ短調 Wq26から 第3楽章」
 (チェンバロ、指揮)リーン・フォスカイレン、(合奏)ラルパ・フェスタンテ
アレグロ・アッサイ 2/2拍子
フルート・チェロ・チェンバロver.には違う作品番号が当てられているが実際には同じ曲である。


カンタータ「見よ、我、求めん」Wq247から アリア「歌え、感謝に満ちて」
(テノール)ヤン・コボウ、(合奏)レザミ・ド・フィリップ、(指揮)ルートガー・レミー
 プロイセン時代に終止符を打つ
 1767年6月、テレマンが天寿を全うした時後任に立候補する

「6つのシンフォニア集」から「シンフォニア ホ長調」Wq182/6
 (合奏)カフェ・ツィンマーマン
 1773年スヴィーテン男爵から依頼されたシンフォニアはカルト・ブランシュ(白紙の依頼)
 古典派の息吹の中に重厚さ、緻密な構成

ハンブルク時代のエマヌエルの周囲に集まった人々の中には、モーツァルトのパトロンとしても知られる、スヴィーテン男爵の姿もあった

「識者と愛好家のためのクラヴィーア曲集 第5巻」から「ファンタジア へ長調」Wq59/5
(クラヴィコード)ピーテル・ヤン・ベルデル
 1784年出版
 一つの曲の中に緩急が入り乱れ瑞々しく伸びやかな印象

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古楽の楽しみ 2019/10/4放送分
リクエスト・アラカルト
ご案内:大塚直哉/皆さまからのリクエストにおこたえしてお送りします。「古楽のキーワード」のコーナーは、「オルガンの即興演奏」について。

ヒストリカル・ハープは現代のそれとは違う魅力がある
17cのナポリはバロックハープが活躍していた

ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ
トッカータ第2番、ハープのためのリガトゥーレ
 音を上から下まで使った壮大なアルペジオで始まる
作曲者不詳
トッカータ(バチカンのキージ写本)
 (ハープ)西山まりえ

ドラヴィ―ニュ
「花々」作品4から バラ、アマランサス、スズラン、トリコロール、ヒヤシンス
(合奏)アンサンブル・ル・ベルジェ・フォルチュネ
 全部で24曲、どの楽器で演奏するかの指示はない
 フィリベール・ド・ラヴィーニュは18cフランス生まれ
 バッハやヘンデルと同じ年代、ルイ15世に仕える

"オランダのオルガンの即興演奏"
オルガニストの即興演奏の伝統が息づいている
教会の中で演奏する際時間を調整、故障して鳴りっぱなしになったドの音の上に旋律を載せたり等
その時その時必要なメロディを奏でる

ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク
 「トッカータ ト調」
 「おお、われらの父なる神よ」
 (オルガン)ベルナルト・ウィンセミウス

G.F.ヘンデル
歌劇「ジュリアス・シーザー」から アリア“抜け目のない狩人は”
(メゾ・ソプラノ)マリヤナ・ミヤノヴィチ、(ホルン)エクトール・マクドナルド、(合奏)レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル、(指揮)マルク・ミンコフスキ
 ホルンとシーザーの掛け合いが魅力的
リクエスト:秋は収穫・狩りのイメージ、狩りといえばホルン
 独唱そっちのけでオブリカードを奏でるホルンに釘付けになった

ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ
「協奏曲 ニ長調 FWV L:D3」
(合奏)イル・ガルデリーノ
 リクエスト:金管の響きがとても印象的だった

 急−緩−急
 荘重華麗、随所に挟まれる弦楽器のトリルが一層華やいだ印象、ポジション移動は殆ど無い?
 金管は細かくリズムを刻む必要があるから相当ムズイな、これ(汗
 第三楽章の途中で短調が入る

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ビバ合唱 2019/10/5放送分
ビバ!合唱 ▽名曲をぜんぶ聴く(3)〜ヴェルディのレクイエム(1)

大谷先生曰く、レクイエムはその作曲家の素晴らしさが全部出ている
オペラだと思い敬遠していたがヨーロッパで指揮する際勉強してみたら素晴らしい曲だと。

ロッシーニのためのレクイエムは13人の合作だが企画倒れ
作曲家によってテキストの選び方が違い、ヴェルディのはLibera meが付け加えられている
マンゾーニが亡くなったのをきっかけに一気に書き上げサンマルコ教会で初演

レクイエム(死者のためのミサ曲)から 第1曲「永遠の安息を与えたまえ」と「主よ、あわれみたまえ」
 (ソプラノ)アンナ・トモワ・シントウ、(メゾ・ソプラノ)アグネス・バルツァ、(テノール)ホセ・カレーラス、(バス)ジョゼ・ファン・ダム、
 (合唱)ウィーン国立歌劇場合唱団、ソフィア国立歌劇場合唱団、(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン

レクイエム(死者のためのミサ曲)から 第2曲「怒りの日」
 最も長い、およそ40分
 最後の審判の恐ろしい情景
 現在のカトリック教会で「怒りの日」の部分はあまり使われない
 曲は9つに分かれている

冒頭部分は民放番組によって余りにも世俗的になっているような気がする…w

Requiem et Kyrie
 Requiem æternam
 Kyrie eleison
Dies Iræ
 Dies Iræ
 Tuba mirum
 Mors stupebit
 Liber scriptus
 Quid sum miser
 Rex tremendæ
 Recordare
 Ingemisco
 Confutatis maledictis
 Lacrymosa
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