黒髪の濡れ羽色
この言葉は、女性の美人の一つの条件として、使われていた言葉です。
私の母親は正しくこの様な髪の毛をしていて、私が小さい頃隣組の奥さん達や、親戚の人達から何時も綺麗な髪の毛をしているが、特別な手入れをしているの
と聞かれていることを覚えている。
私が11歳の時にその母親は亡くなったが、何時も櫛で綺麗にまとめ上げ、毛先は丸くしてピンで数カ所留めていたものである。
当然頸の美しさは、言うに及ばず。
然し乍ら最近の女性には、「男も」その様な綺麗な髪の毛をした人達が殆どいないのが現状である。
何故なんだろうか
それは、一つにはシャンプーでの洗い過ぎで、毛に含まれている油脂分が少なくなり、光沢と保護膜の役目をしてた事がなくなって来ているからである。
次には、毎回ドライヤーで熱風を利用し乾燥させているが、その熱により髪の毛が焼けている事も原因となっている。又油脂分も一緒に減少していっている。
その様な事で、髪の濡れ羽色、という言葉は、使われなくなってしまっている。
女性の美しさは、前から見るよりも後ろ姿の美しさは、また、何とも言えないものである。
頸の美しさ、ヒップアップによる、均整のとれたスタイル、などなどである。
顔だけ綺麗に化粧しても、全体から見て美しい事の方が、一段と気品にあふれ素晴らしい女性の姿という事になる。
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