mixiユーザー(id:21183267)

2019年10月03日00:06

96 view

 資本主義の記憶

我々日本国民が何について記憶を
なくしているのかと言えば、

「資本主義とは、供給能力不足
 (あるいは「人手不足」)を生産性向上の
 ための投資で埋めることにより成長する
 経済モデル」

という事実です。

バブル崩壊前、日本は
「リスク(負債)を採り、投資し、
 生産性を高めることで経済成長する」
という、真っ当な資本主義を続けていました。

これは数字(データ)からも明らかで、

【日本の一般企業、政府、家計、
 海外の資金過不足(兆円)】
http://mtdata.jp/data_65.html#kabusoku

日本の企業の資金過不足が、
92年までは資金不足(負債拡大)が
続いていました。
もっとも、バブル期の企業の負債拡大
ペースはあまりに速すぎ(これがバブル)、
バブル崩壊というカタストロフィを
引き起こすことになります。

その後、しばらくは「もった」ものの、
橋本政権の緊縮財政を皮切りに
日本経済がデフレ化。
その後、企業が延々と資金過剰を
続けるという、異様な状況に突入しました。

つまりは、企業がリスクを採らず、
負債返済もしくは預金拡大することが
「普通」になってしまいます。

挙句の果てに、
日本は「無借金経営」という、
資本主義に反したレトリックが
尊ばれるという奇妙な社会になり果てた、
いや「落ちぶれた」のです。

長年、「借金は悪いこと」という環境に
順応した日本国民は、
政治家や経営者を含めて、

「資本主義は、人手不足を生産性向上の
 投資で解消することで成長する」

という、基本を忘れ去ってしまいました。

結果、生産年齢人口比率の低下を受けた
人手不足という「成長の絶好の機会」が
訪れたにも関わらず、特に経営者が、

「これまで通り、低賃金で働く労奴
 (奴隷的労働者)が欲しい」

というわけで、
日本は移民受入に舵を切りました。

日本国民が集団的記憶喪失から目覚め、
生産性向上の投資で人手不足解消に走れば、
実質賃金が上昇していきます。

実質賃金が継続的に、
安定的に高まっていけば、
若い世代の婚姻率が回復し、
少子化は解消。
人口も、いずれ増え始めるでしょう。

人手不足は、
生産性向上により企業の「儲け」を増やし、
国民経済を成長させる絶好のチャンスだ!
という「真実」だけでも国民の多くが
共有すれば、事態は一気に改善します。

資本主義の記憶を取り戻しましょう。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年10月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

最近の日記

もっと見る