mixiユーザー(id:2266891)

2019年09月30日23:59

665 view

中国の複姓 殆どが消えている

 そういえば、中国語版ウィキソースで、「世本」という、春秋戦国〜漢初期に成立したといわれる、氏姓や系譜などを書いている書物について書かれています。

https://zh.wikisource.org/wiki/%E4%B8%96%E6%9C%AC?uselang=ja

 中国や日本では、今でこそ姓と氏は混同されていますが、元々中国や日本において姓と氏というのは別々でした。姓と氏の違いは、簡単に言えば、

姓/その宗族の大きな単位。日本で言えば「藤原」「源」「平」など
氏/その宗族の小さな単位。日本で言えば「九条」「近衛」「足利」「武田」など

 といえばわかりやすいでしょうか。
 さて、この世本を見てみると、複姓(正確に言えば氏)が相当数掲載されているのです。そして、世本に掲載されていない複姓も、かなりあったのではないかと思うのです。
 これを見てもわかるように、古代中国には、複姓もかなり多かったのです。
 しかし、世本に載っている複姓の殆どは、秦漢あたりの時代になると消えてしまい、現在これらの複姓を名乗っている人は、稀になっているのです。
 秦漢以降に登場した複姓は、異民族由来の氏を除けば 欧陽 諸葛 宗政 第五くらいでしょうか。

 なぜ復姓が少なくなったのか? 
 その理由は、これも後日の宿題とします……。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年09月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

最近の日記