白駒池と内山牧場

紅葉にはちょっと早い初秋の日、苔の森で名高い北八ヶ岳の白駒池と、一面のコスモス畑が有名な内山牧場に行って来ました。

といっても、第一の目標は友人の実家で行われた稲刈りのお手伝い（体験）の後についでで観光をしたのですが、結局観光がメインの日記になってしまいました。

このところ毎週台風に怯えながら週末を迎えていて、この日もどんより曇って蒸し暑い陽気です。でもSA(八ヶ岳PA)の周りの稲は既に黄金色。


このあたりより下（標高が低いところ）は半分程度稲刈りが済んでいますが、上はまだ成熟を待っている田が多くありました。



せっかく長野まで来ているので、紅葉には少し早いですが、白駒池まで上がってみる事に・・・途中、路上に佇む鹿に遭遇。


このあたり、鹿が増えすぎているためか、あちこちで鹿に出会いました。



途中、日向木場の展望台からは始まりかけの紅葉越しで茅野市街も望めました。


いくつもの急なカーブを過ぎて、国道では日本第２位の麦草峠(2,127m)を過ぎると通い慣れた白駒池口の駐車場に到着。お天気もなんとか持ちそうなので、雨具一式を持ち早速森に入るといきなり濃厚な苔たちがいつもと変わらず迎えてくれます。


足下だけでなく、木の幹にもびっしり。


南八ヶ岳に比べて湿度が高いのか、苔の層が厚く種類も豊かな気がします。


普段、15分ほどの良く整備された歩道を30分以上かけて歩き、ようやく白駒池に到着。
やはり紅葉には少し早かったようです。


水際まで苔がびっしり。


池に到着すると直ぐに白駒荘がありますが、池前のベストビューポイントは小屋の飲食スペースとなっているので、そのまま小屋を通り過ぎて池の周遊コースに入ります。


この周遊ルートもさすがに運動靴は厳しいですが、歩きやすい散策路になっていて苔の森と時折見える湖の様子が良いリズムで続きます。


途中、にゅう、からの合流点で周遊ルートを外れ、春の雪解けの時期に訪れた「白駒湿原」に向かいます。
急に人気がなくなり、しん、と静まった森により深く豊かに繁茂する苔が映えます。



動物の足跡・・・


10分ほど緩い坂道を進むと唐突に湿原が現れました。


もう何の音もしません。不安になると、少しだけ風に揺れた木々の葉擦れの音がします。


木道には種類の分からないトンボが無数に休んでいます。



湿原でだいぶゆっくりしましたが、誰にも出会わず、運動靴でもあるのでここで引き返す事にします。




再び湖畔の遊歩道。ここも少しだけ紅葉が・・・


池を3/4周すると、湖畔のもう1件の山小屋「青苔荘」に到着です。


ここはテント場があり、既にたくさんのテントが場所を確保していました。なんだか凍っている池の景色の記憶の方が強いですが、湖畔に降りてみると・・・



白駒荘越しに高見石の岩場がちょっとだけ見えています。
あそこに行きたかったですが、ぬかるんだ足元に山支度をしていないため諦めました。


再び苔の森を抜け駐車場に戻りました。




やはり注意書きがあります。装備は大事ですね。この時の外気温は14℃、蒸し暑い麓に降りたくありませんが、次の目的地の小諸に向かいます。


途中、ビーナスラインの夕陽の丘から八ヶ岳の山並みを望めました。
相変わらず天気はあまり良くありません。


２月に登った北横岳も黒々と横たわっています。


その後も濃い霧の道を何度も鹿に遭遇しつつ下り、すっかり日が落ちた頃、小諸（佐久）の町に到着しました。


翌日も不安定な天気。でも、この時期にしか見られないものを見よう、という事で、内山牧場のコスモス畑に寄ってから、帰路につく事にしました。

といっても、牧場まではかなりの急坂、この先に雄大はコスモス畑が本当にあるのか？と不安になるような道を小一時間進むと、突然、視界が開け、雄大なお花畑が飛び込んできました。
お天気もいつの間にか、カンカン照り。涼しい峠なのに大汗をかき、花畑まで歩きます。


暑い！！


でも、峠は紅葉のはしり・・・


丘に上がると帯状のコスモス畑。ここは複数の帯で時期を変えて長く花が楽しめるようにしてあるようで、今は一番上段の畑がピークのようです。


強い風に激しく揺れるコスモスの撮影は意外と難しく、写真教室風の団体の先生に少しだけ撮影のコツを教わりました。
（たくさんの花の中に１つだけターゲットを決め、自分が寄るか、望遠、絞りなどを使って周囲をボカす・・・練習にはちょうど良い被写体でした）







いつも軽井沢から見上げる荒船山は雲に浮いているようで神秘的です。



日差しで頭が沸騰してきたので定番ソフトクリームを頂きました。（味は普通）


お土産はにんにくラー油。（これはとても美味しかったです）


麓に降り、お蕎麦をいただき、帰路につきました。


途中、碓氷峠からの夕陽がとてもキラキラしていました。


相変わらずの急ぎ足でしたが、初秋の信州を堪能させていただきました。