続きました。
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剱岳
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【剣山荘への帰還】
敢えて「帰還」と書かせていただくよ。これはね、下山じゃないっす。だって剱岳本峰を降りたら平蔵の頭と前剱と一服剱を登り返さないといけないのよ？んでもって体力が尽きかけるだろう頃に出現する前剱の下り・・・。これはもう、登りと同じくらいの緊張感を帰りも維持しないといけないってことですよ。
さて、山頂でのお昼休憩は50分ほどで切り上げ12時ちょうど、下山に取り掛かる。基本は来た道を戻る、だが、前剱までは往路と復路が別ルートとなっており、その最たるものが「カニのたてばい」と「カニのよこばい」だろう。これは核心部分を長方形に象ったルートとなっており、カニたてのゴールがカニよこのスタート。平蔵のコルの下を歩く所が即ち長方形の短辺の下の部分、短辺の上の部分がカニよこである。登りに使う右側の長辺がカニたてなら、下りに使う左側の長辺がカニよこから続くステンレス製の長いハシゴ、といった感じだ。
ガレを崩さない様に注意しながら、「カニのたてばい」の終了点に向かう。ルンゼ状の鎖場を下って行くが、この頃はもう感覚が完全に麻痺しており、鎖を掴まないどころか後向きではなく前向きの姿勢で降りて行く。10番目鎖場のプレートが出て来た。剱岳名物「カニのよこばい」である。経験者の感想を総合すると、カニたてよりもカニよこの方が難易度が高い、という人がとても多かった。理由はトラバース箇所で足元が全く見えないから、らしい。垂壁を鎖を頼りに下降、クランク状に進行方向右側にトラバースするポイントで足の置き場が見つからず右往左往する、別山尾根ルート最大の渋滞発生個所だという情報だ。
ただまあこれ、ある程度予想はつくんですよね。岩にしがみついて足元を見ないから。多分それだけだと思いますよ。山行ガイドには「剱岳登頂には初級の登攀技術が必要」ってたいてい書いてあるんですが、槍の穂先もそうだったけど、「初級の登攀技術」が無い人が渋滞を起こす。安全のため慎重にゆっくり、ならまだわかるけど、ホントに身動きが取れなくなり岩に張り付いてしまう、俗に言う「セミ」状態。これはとても危険なので、自分の実力に見合った山登りをするべきだと思いますよ。
さて、カニのよこばい。あっさり通過です。確かに横に鎖が張ってある部分、岩がツルツルで掴む所が全然なく、スタンスも細いバンドというか、岩のクラックみたいな部分なので難しいと言えば難しい。でも問題の取り付き部分。鎖を掴んで思いっきり身を乗り出して観察すれば、足を置く部分は一発でわかる。ご丁寧にスタンスとなる箇所は全て、赤ペンキが塗ってあるしね。ただこれ、簡単に身を乗り出すとは言うけれど、高さ50mくらいの垂壁ですから。高度感は剱岳のルート上、随一じゃないでしょうか。自分はセルフビレイ取っていたので、片手で鎖掴んで片手で真下の写真を撮る、などしてみましたが、ちゃんと撮影するならこういう山はやはり、GoProとかのヘッドマウントカメラが良いですね。
カニよこ、トラバースの次は再びルンゼ状の縦の鎖場。半円柱状の内壁に鉄杭が打ってあるが、左足が届かない〜！と思いきや、右側にスタンスを発見。ここで左右の足を組み替えたら難なく降りることが出来ました。続いてこれも有名なステンレスの長いハシゴ。剱岳は濃灰色の岩山にマット地シルバーの鎖やハシゴがとてもマッチしてる、と個人的には思います。岩と金属だけ。木とか草とか全く無し。これって多分、重力コンクリートダムの堰堤と、その表面に取り付けられたメンテ用の階段やハシゴに似てるからかな？ダム大好きなんで！ハシゴを降りると再び鎖場。斜度的に垂直に近く、さすがにここは後ろ向きの姿勢でないと下降出来ない。
ここの鎖場の高度感も中々のものだ。岩が複雑に入り組んでいるが、斜度も垂壁に近くカニたての下り版と言ったところか？後ろ向きになり慎重に下降して行く。最初はマイルール通り、鎖を触らずに岩を掴んでクライムダウンしていたが、スピードが全然出ないので途中で面倒になり、両手で鎖を掴んで一気に降り切ってしまった。こういう時のためにずっと鎖を握らずに握力を温存しておいたので問題無い。梅さんはストイックに鎖も鉄杭も極力触らない派だが、自分は基本、登りは鎖は使わないが下りは安全第一で鎖を掴む派です(あと、鉄杭は登りも下りも遠慮なく使う派っす)。今回はビレイ装備があるのであまり気にしてませんでしたが、下りの垂壁の鎖場は握力が肝要。なので登りで無駄な腕力は使わずに、下りで安全に下降出来るようにいつも握力を温存しておく戦法でございます。
さて、長いカニよこの鎖場を終点まで降り切ると横にトイレが。トイレと言ってもこれは携帯トイレを使用するためのただの掘っ立て小屋で、中で用足しが出来るわけではない。トイレの脇からはカニたてが見える。しかし、正面から見るのと違い、横から見るカニたてはルートがサッパリわからず、所々、岩壁に人間が張り付いているだけのように見える。さっきここを登ったわけだが、冷静に考えたらとんでもない場所だな、と。鎖でセルフビレイを取っているとは言え(それでも縦方向の鎖場なので、滑落したらビレイしている鎖のアンカーまでは確実に落下する)、50mの岩壁をフリークライミングで登ったのは初めての経験ですよ。
全員揃ったところで移動開始。最後に小休止を取った平たい岩の上がルートだが、今度はルートから少し上に上がった平たい場所で小休止を取る。改めて剱岳本峰の核心部分を見上げてみる。何度見ても凄い。よく登って無事に降りてきたな、とそればかり繰り返し思ってしまう。それにしても剱岳のビジュアルは禍々しい。表面がチクチクと毛羽だった針の山のように見えるからか？槍ヶ岳は遠くからのビジュアルこそ、鋭く尖った三角錐だが、それは山の形であり近くで見る槍の穂先は全然そんなじゃない。比して剱岳は遠くから見てもゴツゴツの岩山で、近くで見るとそのゴツが更にチクチクとしている。剱とは刀のことだが、自分には刀本体よりも岩の鎧を纏った鎧武者のように思える。ふむ、立山曼荼羅の「地獄の山」か。それはさしずめ地獄の「針の山」ってところですかね。
5分ほどの立ち休憩で呼吸を整えたら行動再開。まずは11番目鎖場で平蔵のコルへと下る。ここは登りで使う8番目鎖場と距離が近く、ルートを間違えやすい。コルを歩いて平蔵の頭の取り付き部分へ。個人的にはここの登りが一番楽しかったかな。なぜかというと、いつもジムで練習している寝ている壁にそっくりだったので。ビレイ無しのフリーであることを除けば、ホントにそっくりなんですよ。難易度的には体感ですが、デシマルグレードで5.4くらいかな？しかもジムと違って手足自由ルール。どこに足を置いても手で掴んでも構わない。当然、鎖は全く不要。3人とも相当なスピードで巨岩のスラブ壁を登り切る。と、即折り返すように下りの鎖場が。ここは往き、女性パーティが下降で難儀していた場所だ。カニよこの最終鎖場に似た感じですね。ここ12番目鎖場も往路の7番目鎖場と同様、下りも含めてワンセットの長丁場。ここは前向きで降りる代わりに念のため、セルフビレイを取る。降り立つと前剱の門までは往路と同じ。時間的に反対側から来る人はおらず、すれ違い待ちも無し。
前剱の門からは再び往路と復路でコースが分かれ、下山用の13番目鎖場に取り付く。が、12番目鎖場と同様、ここも楽しいクライミングエリア。体感的難易度は更に下がってデシマルグレードで5.2位かな？ホントいつもジムで練習しているウォールとそっくり。12番目鎖場は登って左にトラバースしてまた登る、というクランク状のルートだったが、ここは一直線の直登ルート。鼻歌交じりで登れてしまう。下山ルートは登りで通った鉄ブリッジは通らず、登りルートよりも一段下のハイマツ帯をトラバースして行く。めっちゃ道幅が狭い上に「頭上に登りルートがあるので、落石に注意」の看板が！この時間だと流石に今から登って来る人は少ないが、念のため上も注視しながら歩かないといけないので、結構集中力を消費する。谷側はハイマツこそ生えているが、その先は落ちたら死亡不可避な断崖絶壁。疲労で全身の筋肉が軋んでいるが、よろけないように細心の注意を払いながら先へと進む。
前剱の頂上に向けて最後の登りに差し掛かった時、急に足に力が入らなくなった。具体的には太腿に力が入らない。足だけではなく、なぜだかわからんが全身の脱力感。極度の緊張状態を何時間もキープしてここまで来たので、色々と限界が来たか？後ろのHGさんも相当距離が離れており、多分同じ状態なんじゃないか？色々と限界で。一つ岩を這い上がるごとに何度も深呼吸をして、ようやっとのことで本日二度目の前剱に登頂。ザックを下して岩の上にへたり込む。頭は冴えており、眠気があるわけでもなく超覚醒しているのだが、実際の肉体と精神が酷使に追随出来ず乖離しているのかも知れない。とにかく脱水とハンガーノックは避けないといけないので、水分補給をして行動食を食べる。アタック用に持参した行動食はここで全て食べきってしまった。小屋でお弁当頼んでおいて本当によかった。水はもうハイドレーションに僅かに残った分しかなく、いつもは使わずに必ず持ち帰っている非常用のペットボトルを開けることに。これは本当に滅多に無いことなので、それだけ剱岳のアタックは消耗が激しいということか。
あまり長居すると予定の帰還時刻を回ってしまうが、安全第一につき身体にしっかりと力が戻るまで休憩を取ることに。剣山荘でも言われた通り、剱岳別山尾根ルートでは復路の前剱の門から一服剱が事故最多発区間である。詳細ルートマップにも同様の記載があり、赤マークが入っている。そういえば8日に行方不明になり、我々が北アルプス入りする前日の12日に遺体で発見された19歳の女性会社員も、前剱と一服剱の間で150m滑落して死亡したという話だ。ここ前剱山頂から武蔵のコルまでが正にその区間。登りは殆どのセクションが手を使わなければ登れないガレの登攀だった。ヘロヘロになったこの状態でその急登を滑落せず、落石も起こさず、安全に降りないといけない。山云々より登山者のコンディションを考えると、事故が多発するのは無理もないのでは？と思えてしまう。14時過ぎ、20分ほどの休憩を切り上げ、下山を開始する。先頭は梅さん、続いて自分、最後尾にHGさんの一列縦隊は変わらず。
「梅さーん、ルートこれであってる？」
「ん？知らね！安全に下れれば特にこだわらなくていいんでね？」
「はあ。。」
しばらく岩場を降りて振り返ると、降りてきた岩にことごとく黄色いペンキで×印が書いてある！
「梅さーん、ここ、アカンてばよ〜！」
山頂から右側に降りないといけないところ、どうも真下に降りてしまったようだ。出だしからいきなりのルートミス。てかね、登りは一つの山頂を目指すので多少ルートを外しても、上に行けば行くほどルートが集約されて最後は山頂で合流する。が、下りは逆。裾が広いので方向を間違えるとエライことになる。特にここみたいに一面の岩ガレの斜面は、ぱっと見ルートがあるわけではないので、ナビゲーションよりもルートファインディングのスキルが要求される。日没後にこの手のミスをして気づかず先に進むと、そこに待っているのは道迷い遭難。前剱の場合は滑落遭難になっちゃうかな？
「おン？わざわざ登り返さなくていいよ、ここからトラバースして行こう。さっきまで剱のあんな岩壁を上り下りしてたんだ。これくらいのトラバース、問題無いっしょ！」
「へーい。」
しばらく岩のバンドをへつると岩に黄色いペンキの〇印が出てきた。問題なくルート復帰。そのまま4番目鎖場を通過して前剱大岩から急下降する3番目鎖場を通過する。鎖場は13ヶ所あるけど、よく考えたら一服剱の1番2番と前剱の3番4番は往復とも同じルートを通るんですよ。なので実際は13+2+2で17、全部で17回鎖場を通過することになる。しかも岩を乗り越す箇所は登りから下りまで1セットで長い長い！こんなに沢山の鎖場を通るのは人生初経験でござる。地図上に表記の標準コースタイムだと、前剱から一服剱まで30分とあるが、30分経った今、我々はまだ前剱の中腹にいた。武蔵のコルまで30分ならまだわかるが、どう考えても30分で一服剱まで登り返せるとは思わない。天狗岳の時の黒百合ヒュッテから唐沢鉱泉までのコースタイムがどうやっても倍近くかかるのと同じで、誤植とか計測ミスなんじゃないの、これ？
とにかく転んだらアウトな地形なので、足運びを慎重に。下に人はいないけど、落石も起こさないように慎重に。慌てず急いで正確に。気力を振り絞って何とか武蔵のコルまで降りてきた。ここから今度は一服剱まで登り返さないといけない。武蔵のコルをヨタヨタと歩き、一服剱への取り付き部分で深呼吸。また岩登りか、流石に堪えるわ。室堂からここまで、土を一度も踏んでいない。石畳の道と河原の石、あとは全て岩。特に今日は朝からかれこれ7時間近く岩を登ったり下ったり。もうご馳走様とかって言うレベルじゃねえ。ふぃ〜、流石「岩の殿堂」だぜ！
ほうほうのていで本日二度目、一服剱の山頂に這い上がる。時刻は15:05。前剱から結局1時間もかかってしまった。そして既に剣山荘への帰還予定時刻を回っている。しかし安全第一、ここで最後の小休止を取ることに。水も行動食も尽きたので、秘密の隠しエナジージェルをちゅうちゅうして最後のエネルギー補給。眼下にはもう、剣山荘の赤い屋根が見える。あと少しだ。
「梅さーん、この時間じゃ今日は夕飯まで外で宴会は無理だねえ。」
「そうねえ、小屋組は夕食の時間があるからねえ。ま、適当でいいんじゃない？」
「したらせめてビールだけ！小屋でビール一杯だけ乾杯しません？」
「お、いいねえ。そうしよう！」
下山後の冷えたビールを心の糧にして、最後の下山に取り掛かる。2番目鎖場を通過。そしてホントに最後、1番目鎖場を通過。本日累計17本目の鎖場をクリアしたら、実に7時間ぶりの二足歩行。一服剱から剣山荘までは25分もかかってしまった。登りが30分だったので、斜度等を考慮すると猛烈に遅い。でも仕方がない、もうね、みんなヘロヘロなんですもの。
やっとのことで剣山荘に降りてくると、受付の列が外まで続いている。そうか、世間では今日は3連休の初日、この快晴ですからね、予想通りの混雑っぷりですよ。連泊予約をしてても結局はまたチェックインし直さないといけないので、ザックをほっぽり投げて受付の列に並ぶ。チェックインが完了したら小屋には入らず生ビールを3つ注文。外のベンチで待っている梅さんの所へ戻る。
「無事登頂＆無事下山、おめ＆おつー！かんぱーい！」
ごあっ、ごあッ、ゴアっ
よく喉が鳴る、なんて表現がありますが、ホントに鳴るんだよ。多分人生で一番旨いビールだったと断言できる。途中で水が無くなり、干からびた身体にシュワシュワの液体が染みわたる。ちなみに剣山荘の生ビールはアサヒのスーパードライですが、ビールの味を楽しむよりも喉越しを楽しみたい場合、辛口炭酸キツめのスーパードライはベストチョイスなんじゃないでしょうか。
「ﾝンガァ〜！うめえ！！」
いやね、この時はホント、心の底から旨いと思いました。そして「あー、生きてて良かった〜！」と思いましたよ。
「じゃ、俺はテント戻るんで。明日は適当な時間にテント場に来てね！」
梅さんは売店で更に缶ビールを買い込み、剱沢キャンプ場に戻って行った。HGさんと二人でザックを拾って小屋へ入る。混雑は確かにしているが、ある程度で予約を断っているとのことで、この日は布団４枚に5人とまあ、許容範囲内。
二階に上がり、指定された部屋に向かうと廊下にはもう、ザックが山積みになっている。部屋も廊下も登山客でごった返しており、とても荷物整理をするスペースが無い。幸いザックには山で使うものしか入っておらず、小屋で使うものは全てデポしてあるので、棚からデポした袋を回収して代わりにザックを置く。荷物整理は明日の朝、ゆっくりやることにしよう。とにかくまずはシャワーだ。利用時間の17時までもう1時間を切っている。乾燥室から昨日干したままになっているタオルとハンガーを回収、シャワー室に行くと廊下にはシャワー待ちの列が。うあー、マジか。でも、今日ばかりは「やっぱやめるか」って訳にはいかないほど大汗をかいている。何としてもシャワーを浴びて着替えてサッパリしたい。廊下の長椅子で順番待ちだが、自分は8人後。まあ、1回3人ずつ消化だからさほどは待たないだろう。しばらくするとHGさんも下に降りてきてシャワー待ちの列に並ぶ。
シャワーを浴びて着替えてサッパリしたら、今度は夕食の列に並ぶ。昨日は二回転だったが今日は三回転とのこと。無事、二回転目に滑りこむ。驚いたのは昨日とメニューが違うこと。連泊は他の小屋でも何回か経験しているが、基本メニューは変わらない。やっぱり剱岳アタックの人しか泊まりに来ないので、連泊前提でメニューを変えているんですかね？昨日はハンバーグとエビフライでしたが、今日はメンチカツと魚のフライでした。
夕食後は小屋の外に出て、昨日消費出来なかった酒類を消費する。談話室は夕食後の食堂となるのだが、今日は三回転につき食堂で飲もうとすると、あと1時間以上は待たないといけない。待ってると多分寝ちゃうので、日没前の残照があるうちに外で飲むことにした。疲労した身体に酒が染み渡ると、リラックスすると同時に猛烈に眠くなってきた。これはもう、無理に起きてても仕方ない。さっさと寝るか。ってことで、お休みなさ〜い！
その�い紡海�・・・。
■写真解説
�｝�岳山頂からの眺望、白馬三山⇒唐松岳⇒五竜岳⇒鹿島槍ヶ岳の双耳峰⇒爺ヶ岳と続く、後立山連峰の稜線を見やる。
��10番目鎖場「カニのよこばい」の有名な岩壁トラバース。距離はさほどでもない。写真はもう終了点間際。とにかく岩がツルツルでホールドが全然無く、流石にここは全て鎖を掴んで渡りましたよ。
��10番目鎖場の最終セクション。垂壁に近い岩の下り。カニよこよりもこっちの方が難易度高いんじゃないか？下に見えている人工物は携帯トイレ用の掘っ立て小屋の屋根です。
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