HELLO WORLD観てきたよ

■HELLO WORLD
うーん……。期待して観に行ったんですがねえ。僕としてはいまいちだったなあ。ある日主人公のもとに10年後の自分だという青年が現れ、彼女を作る手伝いをすると言われる。彼女は3ヶ月後、事故に遭い亡くなってしまう。主人公の住む世界は仮想世界上のシュミレーションであるが、青年はどうしてももう一度彼女の笑顔を見たい、と告げる。戸惑いながらも主人公は、未来の彼女と絆を深めつつ、仮想世界の事象を改変する能力を鍛えてその日に備える……という話。問題点は二つあって、一つ目は事象改変のチート能力。強すぎです。まあこれは主人公補正という点で仕方が無いのかもしれない。何も出来なかったら主人公として行動できないし。二つ目は、ヒロインの力不足……ですかね。いい娘ではあるんですがそこ止まりで、観客の心情を揺さぶるような強烈なエピソードがない。観客がヒロインに入れ込んで恋するような高まりがない。なので主人公二人がヒロインに寄せる恋心の重みというものが、伝わってこないんですよねー。惚れてるんだ、てことは分かる。でもどうして惚れてるのか分からないので、観客は感情移入できないままただ見てるだけ、という感じになってしまってました（少なくとも自分はそう）。尺の長さが全然違うので公平な比較にはなりませんが、シュタインズゲートの牧瀬紅莉栖のような、エンディングにたどり着く頃にはプレイヤーが全員惚れている、というような魅力が無ければいかんと思うのですよねー。HELLO WORLDの場合はエンディング前では遅いので、半分の時点でそうなってなければアカンかった。後半のインセプションみたいな画作りをやりたかったな、というのは分かるのですが。その前に、もっともっと恋愛イベントの積み重ねが必要だったと思います。残念な出来ですね。とてもじゃないが天気の子にはかないませんよ。最後のオチというかネタばらしでは、すこし『おっ』と思いましたが、弱いんだよなあ。