mixiユーザー(id:1345445)

2019年09月17日22:43

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(新)Pato著「おっさんは二度死ぬ」を読んで

片付け方のベクトルも関係してると思う。
モノを平積みにするか、90度見方を変えて縦に揃えるとか。

部屋が片付いて見える!いつもキレイな家の共通点
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=5791959



というのを枕に、本題。

Pato著「おっさんは二度死ぬ」を読んで

Numeri(ヌメリ)というブログの人、Pato著の「おっさんは二度死ぬ」を読んで。

その昔、私ことツージーに初めて迷惑詐欺不当料金請求の葉書が来た時、
ネットで同被害について調べておった時に、このPato氏の「ぬめり」という
ブログに行き当たった。

この御仁、「詐欺業者に電話で対決してみたwww」などの電撃手記を
克明に記述しており、大いに面白く、勉強になった。
その人の処女作、「おっさんは二度死ぬ」を、我が敬愛するマイミクさんが
勧めてくださったので、早速今日読んだのだ。
マイミク様、どうもありがとうございました。
以下、その感想文一気書き。



ラストは予測出来ませんでした。
ドキュメンタリーのような私小説手記のようなリアルさがありました。
筆者Pato氏の突撃ルポを彷彿させるものでした。

私のこれまでの行動とは全く合致しないので冷や汗をかくということは
ありませんでしたが、私ツージー、学芸会や宴会の余興で女装をしたことは
これまでに四度ほどあります。

と、ここでやはり、何度かmixi日記(非日記)に述べて来た通り、
読書感想文というのは人生経験を積んでからなら
幾らでも書けるなあと改めて思いました。

赤瀬川原平(尾辻勝彦)が「老人力」で一時期随分と注目されましたが、
これはまた随分と誤解されて、
「老人なのだが若者顔負けのパワフルな活動をしている老人」が嬉々として勘違いして

「私は御年85歳ですが、今年トライアスロンに5度目の挑戦をして初めて老人の部で
3位に入りました。これぞ先生の云う老人力の賜物かと」

などと勘違いの連絡が沢山発生した。
(と、ここからわざと「ですます調」をやめる)

老人力というのは「若者顔負けの若々しいことをやってのける力」ではない。
老いて初めて知る爺婆ならではの老いた者の老いた力を指すのである。

赤瀬川の解説に依らず、私ツージーなりに考えた具体例を挙げると、

『老人になって老眼になった。すると、長年連れ添ってきた婆さんの顔がぼやけて、
以前には思いもしなかったが、最近、婆さんが、とみに美人に見えるようになった。
老眼で適度にぼやけているお陰だ。これぞ老眼による老人にしか発揮出来ない力。』

『今日、電車で席を譲られた。これまでだったら、甚だ恐縮したり、あるいは
あんたなんかに譲られるほど老いぼれちゃいない!!などと憤慨したものだが、
今日は、やたらと嬉しく、ほのぼのとお礼を言えてなんの気兼ねなく座れた。
この落ち着き、平穏というものが、老人力がわしに付いてきたということじゃろう。』

とまあ、こういうことが赤瀬川の云う所の「老人力」だと思う。

脱線した。私が言いたいのは、「おっさんは二度死ぬ」という作品は、まさに、
赤瀬川が「老人力」を説いたのと同じように、

この「おっさんは二度死ぬ」の作者は、

「おっさん力」

を愛しているのだ。

おっさんは、おっさんを自覚した時に一度死ぬ。
その後、いや俺はそんな世間によくいるおっさんと同類ではないっ!!
と勘違いした刹那、二度目の死を迎える。(本文と同内容のテーマ)

だが、すぐ後に「老人力」が待ち構えているのだ。

それまでは。
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