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2019年09月16日11:31

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乾隆王朝と日曜美術館

 昨日で「乾隆王朝」を見終わった。寵臣の和坤が自尽を命じられたことでドラマが終幕を迎えた。なぜ和紳が死ななければいけなかったのか、詳しい経緯がドラマで述べられていないため、あまり納得がいかなかった。。しかし和紳が当時相当の金持ちであったことは本当であるらしい。ウィキで調べてみたら国家財政の15年分も相当するお金を貯めこんでいたというのであるから、当時では世界一のお金もちであったということはどうやら本当のようである。しかし最後は普道昭が彼の財産を徹底的に追求しようとしていたにも関わらず、嘉慶帝が反って普道昭に死罪を命じたことに納得がいかなかった。。いずれにせよ乾隆帝の時代は波瀾万丈であった。そして栄華を極めた和坤の最後もまた儚いものであった。 
 夕方から囲碁フォーカスを見る。それから「日曜美術館」の録画を見た。クリムトとエゴン・シーレの特集、それから異色の戦争画を描いた小早川秋声の特集。
 シーレはクリムトの弟子でもあった画家であるけれど、画風はクリムトと全く違い、描いた作品はとても暗い。。黒く枯れたひまわり、寂しげで孤独な部屋、病的な自画像。。こういう陰鬱な作品を買おうとする人はあまりいないだろう事を考えると、シーレの生涯は貧乏であったに違いない。それでもこういう作品を描きつづけようとする意志の固さみたいなものを感じさせられた。なんでシーレはわざわざこういう暗い作品を描こうとしたのか。。お金のために絵を描くのではなく、あくまでも自分自身の内面を表現し続けようとするその意志の固さには頭が下がる思いである。芸術家たる所以であろうし、人間の性でもあるように思われて、物悲しい。
 戦争画家、小早川秋声の「国之盾」という作品もとても良かった。静かな悲しみと壮絶な日本兵の死というものを考えさせられ、静けさの中に湛える戦争の壮絶さ、凄まじさ、うさん臭さ、虚しさを見事に表現された。自分自身の平和で穏やかな日常に、もう一度戦争というもの凄さを考えさせられた特集であった。
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