日本人はなぜこんなに精神論が好きなのか?
江戸時代の人は意外と合理主義だったことを考えると、日本人古来の資質とは考えにくい。
やはり日本人が精神論を崇拝するようになったのは、明治時代からなのではないだろうか?
日本が西洋文明を取り入れて、江戸時代を終わらせた頃、日本は圧倒的に欧米列強に後れを取っていた。
江戸時代の間、日本は固有の文化を育むことができた半面、完全に世界に取り残されたのだ。
慌てて遅れを取り戻そうと思っても、日本はあまりにも資源や人口に乏しい。
例えるなら、オートバイレースで原付が屈強なハーレーに挑むようなものだったのだ。
冷静に考えれば、この状況で勝つには二つの方法がある。
一撃必殺の秘策を取る
あるいは
画期的な技術を確立して、その力で勝負する
日本はどちらの方法も取らなかった。
「徹底的にテクニックを磨けば、原付でも勝てる」
つまり物理的に勝てない分は精神力で補う、という方法を取ったのだ。
勿論、この時代において日本がそういう路線に移行せざるを得ないほど、世界の情勢はひっ迫していたことは事実だ。
しかし、精神論を過信した結果当時の日本はどうなったか?
勢いに任せて勝ち目のない戦争を始めて、ろくな兵器や兵站も用意せず末端の兵士にいつも犠牲を強要した。
本来守るはずの国民を搾取してまで戦争を続けた結果、世界で唯一の原爆を落とされた国になってしまった。
そして戦後70年以上たった今もなお、精神論という「亡霊」はブラック企業やブラック部活で猛威をふるい続けている。
無論「所詮何をしても無駄」と最初から諦めないのはいい事だ。
しかし何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」だ。
■台風直撃でも「みんなの思いが職場にあれば必ず出勤できるはず」と上司から連絡 「無理なときは無理」と反発相次ぐ
(キャリコネ - 09月10日 17:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=5783155
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