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2019年08月20日10:42

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2019-08-17

 台風10号も丁度行ってしまったし、天気も晴天だし、次の月・火と夏休みが取れてるしで、一度諦めていた乗鞍岳へ。
 頂上近く標高2,500メートル位まではバスで行ける(以前は自家用車でも行けたが、排気ガスによる自然破壊があり規制されている)ので、家を夜10時に出て12時30分頃に朴の木平スキー場の駐車場へ。ここから登山バスが出る。
 所謂「御来光登山」のバスは午前3時45分発。午前2時30分には乗車券売場前に30人程並んでおり、自分も並ぶ。
 4時20分頃には終点畳平駐車場に到着。夜明け前でまだまだ暗いが何とか歩ける。緩やかな道をトボトボと歩き始めるが、空気が薄いのでアッという間に呼吸が苦しくなり足が重くなる。
 途中の分岐から幾つかある頂上の内どれに登るか迷ったが、以前登った観測所方面は道が長く体調を考え諦める。
 最後に登ってから肺を切除していることもあり登れるか不安であったが、やはりキツい。一番近くの頂上へ登ろうとしたが、分岐からは道が少し急になり階段状の道だがこれが足に来る。中間と思われる少し広い場所に出たらとうとう足が動かず、ここからでも御来光が拝めるしもう俺はここでいいやと思い岩陰に座りこんでしまった。
 しかし、後ろから来た案内人のような人が、夜明けまで後30分程あり、余裕はありますよと声掛けしてくれたので、今少し頑張ろうかと立ち上がる。
 何とそこからは道が緩やかになり階段も少なくなり、少しずつゆっくり登ることができた。頂上につくと夜明けまであと数分。周りは少しずつ明るくなった。
 山の下の方はまだ靄に沈んでいる。風が出ているし寒い。持参した長袖やジャンパー、ネックウォーマーなどを全て装着してやっと落ち着く。
 座り込んで息が整うのを待っているあいだ、振り返ると峰の上にはまだ月が輝いている。その風景はまるで「静寂」を絵に描いたよう。
 やがて日の出の時間だが残念ながら水平線上には雲が。先ほどの案内人も「今の時期は10回中2回見れれば良い方」と言っている。
 が、下の雲と上の雲との僅かな隙間から太陽が顔を出して来た。思わず厳かな気になり手を合わせてしまう。肺を心配してやはりかなりなキツさだったが登って良かった。
 明るくなって駐車場まで降りる。高度に体が慣れたのか、最初程のキツさは無くなりつつある。
 バスに乗る前にコンビニで購入した握り飯と菓子パンとお茶で朝飯。駐車場にある乗鞍本宮という神社に参拝したり土産物を買ったりしているうちに体が慣れたことと、エネルギーを摂取したこともあり気力が湧いてきて、時刻もまだ6時ころということもありゆっくりならと周辺の別の頂上に登ってみたり、高山植物の群生地を廻る歩道を歩いたりとして過した。
 日は完全に登り晴天。標高が高いので空気は澄んで涼しいが、日向で動くとたちまち大汗をかく。この時点で気温は16度であった。この中で自転車に乗っている人達がいるので驚く。
 観測所のある最高標高の頂上は来年以降に再来た時に登ることとしよう。今度はゆっくりと1日居て登ろう。 
 そう思いつつ、9時50分発のバスで下界へ降りた。
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