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2019年08月19日12:17

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映画ちょっと

録画をうちのテレビで見たものです。

『万引き家族』
監督:是枝裕和

なるほど〜

なんつっても、海辺での、樹木希林の表情!
このシーンだけで、この映画はいい映画。

毎熊克哉が出てた。うれしい。
日雇いの人たちを運んでいく管理者みたいな。
少しだけど、よかった。

池松壮亮も出てた。うれしい。
少しだけど、よかった。

リリー・フランキーの、風貌と雰囲気と声が欲しいのはわかるけど、
やっぱり役者じゃないから、ちょっと違和感。
リアリティからちょっと外れて「芝居をしている人を見ている」と思っちゃう。
他の方々が上手すぎるのかも。


『光』
監督:大森立嗣

なるほど〜

橋下マナミがよかった。
疲れたお母さんであり女性である様が、少し素人っぽい感じにちょうどよかった。
島の地震で、たまたま生き残った人たちが、
島を出ても、逃れられない島での人間関係と出来事にずっとずっと翻弄される話です。
井浦新と瑛太が主役ですが、
瑛太。うーん。うーん。好きだけど。
橋下マナミと絡んでる、その日暮らしな若者な時はすごくいいけど、
悲しみとか、戸惑いとか、そういうのを抱えた顔のアップは、いまいち。
窪塚洋介ならもっと感動したのに、と思ってしまう自分も自分だけど、そう思いました。
なんか、まだ、薄い。もっといけるはず。

ところで、なんか、ちょいちょい変なカット入れてました。
効果を感じない。なんだろうか。流行ってるのか、そういうの。


『美しい星』
監督:吉田大八

ふーむ

というわけで、こちらも、ちょいちょい変なカット入ってくる。
SF。
こっちのリリー・フランキーは違和感がない。
設定が宇宙人だし。リアリティではないから。
平沢進の楽曲が使われている。
若葉竜也は好きです。


『羊の木』
監督:吉田大八

おもしろかった

配役の素晴らしさ。
安藤玉恵が出ていると、いい映画と思える。
出所した人たちを、助成金をもらって町で面倒見る話ですが、
元受刑者と知らず受け入れをして、
それがバレても受け入れてくれる、
クリーニング屋、理髪店の話が素敵。
そういう世の中であって欲しいと思いました。
しかも、
クリーニング屋は安藤玉恵×田中泯、理髪店は中村有志×水澤紳吾。
いいですな〜。
しかし、松田龍平、こわ!
最初から、こわい。というか気味が悪い。
気のいい人に見えるところが余計こわい。
原作知りませんでしたが、やっぱり恐ろしい人だった。
演出が優れているのか、演技がすごいのかわかりませんが、すごいな。
で、最後のニックケイヴの音楽、浮いてる。
歌詞が重要なんだろうけど、
英語だから歌詞わかんないし、
映画がめっちゃ日本だったので、
主張のない声の洋楽か、インストの方がよかった。
もしくは歌に意味があるなら和訳出した方がよかった。


『わたしは、ダニエル・ブレイク』
監督:ケン・ローチ

おもしろかった!

心臓病で医者に仕事を止められたので、
失業保険をもらおうと申請するも、働けるはずだからと申請が通らない。
行政と、労働者階級の生活との隔たり、
イギリスの現状(なのだろうな)を描いた映画。

主人公の男は、江戸っ子のような、
職人で、弱い者をいじめる奴には啖呵を切らずにはいられない。
仲間はいるけど、家族は失くしてるし、年老うし、
お上と戦って、みんなに賞賛されても、収入はない。
時代はなんでもネット社会で、うまく使えなければ、行政への申請すらできない。
となると、気力がなくなっていく。

救ってくれるのは、同じような辛い境遇の家族であり、他人の子供。
「なぜ私たちを救ってくれたの? 今度は私に救わせて」
と開かないドアの前で男に伝える少女に号泣。
最後にも、また、号泣。

ただ、1人の男に焦点を絞った映画なのに、
決してドキュメンタリーではなく映画で、
淡々と、じわじわと気力が削げる様が描かれていて、恐ろしい。
そんな中でも、自分としての誇りを持つことの大切さと難しさよ。


というわけで、
ケン・ローチははっきりと映画で物申しているわけですが、
是枝もそうしたいわけではないのかな。
なしてあんなに湿っぽいのか。映像の質感が昭和の日本だからそう感じるのかな。
呉美保は早く次を撮らないかな。

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