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2019年08月17日23:31

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Wizライクゲーム「新釈・剣の街の異邦人」その4

2019年02月26日のツイート

引き続き、Vitaの新釈・剣の街の異邦人にハマっております。こういうちゃんとしたWizライクがちゃんと出てるなら、たとえWizardryの名を冠するゲームが出てなくても全然大丈夫ですね。ていうかもし剣街のタイトルが「Wizardy 剣の街の異邦人」だったとしても内容的にはまったく問題ないわけですから。

でも、そこまで同じなのか?と考えてみると違うところもある。剣街はWizとどこが違うのか?というのをちょっと書いてみる。まあだいたいは遊びやすくしようという意図が見られ、Wizの方が難しいというか大変なことろがある。逆に難しくなってる部分はその方が面白いからという観点によるものと取れる。


まず明らかに目につく大きな違い、それはキャラの生死に関する部分。ていうか、剣街のキャラは年取らない。キャラを作るときに年齢は自分で設定して、そのまま固定。17歳にすると永遠の17歳になる。これは賛否がありそうな仕様だが、私は、これはありがたいと思った。

FC版3や5のように若返る手段があるとすれば、リアルに年を取りつつファンタジーに若返るという段取りを踏むロールプレイ的にはいい感じではある。が、どうせ若返って若さを保つのならいっそ固定の方が面倒がなくていいとも取れる。この「面倒がない」というのは剣街の基本姿勢のような気がする。

ちなみに最初に設定する年齢で何が変わるかというと、BPが若いと少なくて年寄りは多い。逆に「生命点」は若いと3で年寄りは1。生命点とは、死ぬと減って0になるとロスト。これが老衰でロストを表している。生命点はパーティから外して時間かけて療養するか多額のお金で回復する。時間はバトルで経過。

このシステムは、無印はともかく新釈版では実は破綻している。これはもうとにかく若く、10代に設定するのがゲーム攻略的には正解になってしまっている。ステータスUPアイテムが実質無限に手に入るので生命点と引き換えにBPを多くする必要がなく、ロールプレイするのでなければ年寄りにする理由がない。

そして新釈版で追加された新職業の能力により、商店のアイテムの値段が「売値<買い取り価格」となり逆ボッタクリ商店となってしまうので、これによりお金がいくらでも手に入ってしまう。こうなると生命点回復の高額費用もペナルティにならず、生命点のリスクじたいもほぼなくなってしまった。


ただ、この技を最大限におこなうために「登録できるキャラ最大16人のうち10人を冒険に連れて行けないキャラで埋めて(アイテムの買い取り価格を高くする新職業は冒険に出られない仕様)控えに入る少ない経験値でLv20まで育てる」ということをしなければならないのが、まあリスクということになるのか。

そう考えると序盤少ないBPのキャラで頑張らないといけないのもリスクか。復活した中ボスからステータスUPアイテムを吟味しつつ入手できるところまで行かないといけないし。バランス取れてる?破綻は言いすぎだったか。計算ずくかもね。あとあと見返りが得られるチャレンジ要素ということになるのかね。

善悪中立がキャラ設定にはなく神気スキルに設定されており、これを善悪中立3陣営からそれぞれ違ったものをもらい、もらった分だけルートが変わるという仕様。キャラの善悪中立もロールプレイには大事だがゲームとしては煩わしいのでこの仕様も歓迎です。ゲーム性とストーリーが直結してるのもいい。

剣街の「面倒は減らしゲーム性は高める」というやり方が分かってきた。あと頑張ると面倒がなくなるところ。転職はレベルが半分になるが、スキルが強力なのでスキル集めのメリットがとにかく大きく、お金がかかるのがリスクだがゆくゆくはお金に困らなくなるのでこのリスクも消える。


あと嬉しいのが、よくある「死んだ回数」の表示がないところ。死ねば増えるだけで一生消えない傷をわざわざ残してくれる意味が正直分からない。ゲームに関係なく、ロールプレイ的なもののためにしか意味がないのに、とかく心に引っかかるような数字、死んだ回数。必要ないですね。

パラメータとして意味のある数字だけがある、Wizardryとしてもその方がクールだと思う。こう言われて「じゃあ死んだ回数が多いほどロストしやすくしました」とやってくる作り手は、頭の回路がどうかしちゃってる。こういうタイプが多いのが厄介。「プレイヤーを楽しませたい」という姿勢は本当に大事。

それから剣街のWizとの違いですが、セーブ。いつでもどこでもセーブできない。セーブできる場所はたった一つ「異邦人ギルド(の廊下)」(異邦人=いわゆる冒険者)。ここを拠点に各施設に行ける画面(Wizでいう「キャッスル」)。なんで廊下やねんと思う。RPG史上最も重要な廊下と思われる…w

これは、本当言えばどこでもセーブできてソフトリセットとレジュームでサクサク快適プレイが理想ではある(ということでソフトリセットもレジュームもない)。しかしそっちに極めるとゲームとして味気なくなってしまうのだろうとは思う。ただ私としては「Wiz=リセット」という揺るぎない公式がある…


ということで私は剣街で生まれて初めて容易にはリセットできないWiz(ライク)をやっている。もちろんリセットはする。拠点でセーブしたところに戻ってしまうとしても、リセットしなければそれ以上に失うものがある、大したアイテムが手に入ってないし、とか考えたときはリセットする。

これにはなかなかのゲーム性を味わっている。ドキドキするし、すぐ帰りたくなる。かと思えばもうちょっと粘るか、とか。そしてマロールがない。その代わりではないがオートパイロットで帰ることになる。だから毒になってるのにオートで歩き続けられてキャラが死んでいたときには本当にキレたのだ。

ただ、毒状態でもオートで歩いてしまう仕様とは「冒険の最中に安心はないんだよ、オートは安心する時間ではないんだよ」ということなのかと思えてきた。オートにしたときも「…あっ、そういえば誰も毒になってないか?」とHPバーの色を見てしまう、このドキドキを味わってください。とでも言いたげな。


「いつでもどこでもセーブできてソフトリセットとレジュームのあるバージョンの剣街」は、ぜひやってみたい。それはそれとして、現状の剣街は、これはこれで面白い。剣街は間違いなくWizライクだが、オーソドックスなWizライクとは一味違う、Wizの枠からの飛躍に挑戦した意欲作という位置づけだなー。



異邦人の遺品が売値<買取になるの、パッチで修正されてたのかよ。限られた枠使ってフリーマンなんか10人も育てちゃって…無駄なことしたなw いや、パッチ消せばやれるのかな? いろいろ試してみるか…

あー、VitaのセーブデータのバックアップはPSPlusに入ってないと使えんかったな。完全に、ゲーム内のお金をリアルお金で買う的な話になるな。やだやだ…
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